『ベルサイユのばら』。

T塚市民としては、一度くらいTカラヅカ(無理矢理伏せる)を観ないとな、と。
前々から思っていて。今度あの『ベルサイユのばら』をやるらしいし、行こう。
丁度100周年で盛り上がっているし、と思いたったが、自分の甘さを思い知った。
隊長!全然チケットが取れないであります!(誰が隊長)
100周年のベルばらを、初めの観劇に選ぶ、その魂胆が間違っていたのだと痛感。
野球に例えると、何十年ぶりに優勝した球団の、日本シリーズのチケットを
にわかもいいところの新参ファンが買うようなものか。出直して来い、てところ。
これから十分にTカラヅカを勉強させてもらい、ジャンルを問わず落ち着いた時の
公演を観させていただいた後、120周年くらいに「ベルばら」をまたやるとしたら、
その時に機会を得たいと思う。わからん。ファンクラブとか入ってたりして。
その一環で、先日Tカラヅカのドキュメンタリーをテレビで観た。普段見知っている
街並みがテレビに出るのは変な感じであったが。まだ見たことのない、内なる世界は、
想像を絶するものだった。正直、なめていた。ファンもスターも、本気度が違う。
また詳しく書くこともあると思うが、その厳しさ、気迫、そして格好よさに痺れた。
涙さえ流してしまったよ。
またもう一つ、Tカラヅカの勉強として、『ベルばら』を大人買って読んでみた。
こんなん、四十越えのオッサンが自分で書店で買うのはとても恥ずかしいだろうが、
今は時代だねえ。ワンクリックで自宅に届いてしまうのだから世話はない。
率直に、面白かった。自分のような新参者が、あれこれ言うのもおこがましいのだけど。
そこに、人間を、女を見た気がする。マリー・アントワネットが、あまりにも哀しい。
あと、オスカルね。男女問わず全ての人間の理想像と、全ての人間の脆さが合わさった、
そんな存在であると思った。言い古された言葉だが、オスカルなくしてTカラヅカは、
あり得なかったに違いない。
ちなみにうちのヨメさんは、アンドレが好きで好きで仕方がないらしい。
自分との差に愕然とするばかりだ。目標にするにしても、あれは果てしなく遠いぞ。
最後に、自分らが少年の頃楽しんでいた少年漫画の幼稚さに比べたら、この漫画は、
なんとオトナなことか、とびっくりした。それを女子は大半は読んでいたと思う。
とても同じ土俵で恋愛しようなど、できようはずがない。
てやったことないけど、とこれは蛇足か。

ベルサイユのばら 全5巻セット (集英社文庫(コミック版))

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