『ショーシャンクの空に』/Road to 英検一級(終)「おおそうか」。

ショーシャンクの空に [DVD]

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いい、いいと周囲が言うものは、天邪鬼の自分はどうも敬遠しがちであった。
それでいろんなものを逃してきた、と今になっては思うが。
ま逃し後悔することにもそれなりの価値はあるけど。逃しても見つけたなら、取り戻せばよい。
先日バーで冒頭の映画がスクリーンに映っているのを見かけ、どうしてもちゃんと見たくなった。
もう、ボロ泣きであったね。
以下、ややネタバレてしまうが、あまりに有名な映画であるから、まあ常識ということでご容赦。
一番印象に残ったのは、終身刑の身にある主人公が仮釈放許可のための面接を受けるくだり。
更生しました、もう二度と過ちは犯しません。仮釈放を切に願います、とひたすら下手に出る。
そして跳ね返される。跳ね返されることを求めているかのように。同じことを繰り返す。
ただラスト近いシーンでは違った。
後悔してるかなんて、後悔していない日なんてない。更生なんてできない。やりようがない。
こんな面接に意味はない。時間の無駄だ。さあ不可のハンコをおしたらどうだ。朗々と語る。
すると、許可された、と
人によって取り方は違うシーンだろうけど、自分の理解としては、とことん自分に向き合い、
そういう突き抜けと言うか、達観を得るのが、解放につながんだろうな、万事、ということだ。
そう思うと、涙が止まらなかった。
自分も何か、昔いろいろあって、初めはひたすら懺悔と更生への誓いを繰り返したり。
それが喉元過ぎれば今度は、それを上塗りするように、忘れるように生きてきたり。
また、この日記でも、人生こんな素晴らしいんですよ、こんなに充実してますよ、とアピったり。
そんなんでは、まだまだだったのだろう。いや過去形で言うたらいかんな。永遠にまだまだ。
そう思うと筆も重くなってしまって、ここでの報告も滞ってしまっていたのであるよ。
そこを曲げて今回投稿したのは、丁度のタイミングで上記の主人公と同様の経験をしたからだ。
英検一級に合格した。
もう受験何回目か、途中から数えるのをやめてしまった。
(うそである。面接9回目である。ただ一次通らなかった時代を考えるとほんと数えられない)
夢にまで見た合格であったが、実際してみると、
おおそうか、で?
という感じである。
受かったから言えることなのかもしれないが、合格した回ではあのモーガン・フリーマン
最後の面接の時のような心境になっていた。受かる受からない自体に価値があるわけではない。
特に、医者や弁護士会計士のように、それを取っていたからどうだというわけでもない。
言ってしまえば究極の自慰行為にすぎない。ではなくて、英語を使ってどう人と接してゆくか、
どう人に言いたいことを伝えるか、どう人を楽しませるか。どう言葉の壁を乗り越えて、
人と人生を共有していくか。そこにこそ価値があり、資格はその結果に過ぎない、と。
いみじくも、最後のスピーチのテーマは「伝統的な男女の役割についてどう思うか」であった。
模範解答の暗記でなく、自分がどう考え、どう生きてきたか、これからどうしたいのか、
社会にどうなってほしいのか、そのためには何ができるのか、しなければならないのか。
自分の言葉で伝えられた。それを聞いてもらえた。という、その点だけは嬉しくある。
ただ、一級保持者と言うのが恥ずかしいくらい、ほんと自分はまだまだである。
現状、言いたいことの一割も伝えられているかどうか。ただ今後とも精進し、英語を使って
周りの人を物質、精神両面の意味で豊かにしてゆきたい。
また、受験経験だけは無駄に豊富にあるので。一次に三回通った人などそういないやろ(笑)
その経験を何らかの形で還元してゆきたい。
それが自分の「太平洋の青い海」なのかもしれない。
最後になりますが、応援してくださった方、支えて下さった方、ご指導くださった方、
全てに感謝をいたします。ありがとうございました。

Nさん理論/今でしょ!

…と、新年に書いてからはや3か月が経ってしまった。
ほんまサボり症はどうしようもない、すみません。
新年からこちら、南米コロンビアに2週間行き。帰ってきて。
その後の花の独身生活残りを謳歌し、それも先日めでたく(?)終焉を迎え。
もとの日常が戻って来た。非日常の有難さと、日常の有難さの両方を痛感。
ようやっと落ち着き、いろいろの出来事を反芻したくなってきた気もする。
コロンビア紀行も書きたいことのひとつであるが、それはまた後日に置いといて。
てまたしばらく置いてしまう悪寒もするものであるが。
年末に述べたように、昨年の「一万人の第九」打ち上げは大いに盛り上がった。
一昨年にご一緒させて頂いた三人が、今年はそれぞれ違う組に散ってしまったのだが、
行った先でそれぞれ仲間を作り、その仲間を引き連れて一堂に会したのである。
友達の友達は、みな友達だ、ではないけど。(元ネタの番組は終わったけれど)
どんどん付き合いの輪が広がっていくのは、悪くない感覚だ。
その御一緒させて頂いている方にNさんという方がいる。Nさんは本当に気さくな方で、
お仲間も多く、今年の同じクラスの方々をほとんど友達にしてしまった、ということ。
自分もそうして一昨年声をかけて頂いた次第だ。で、昨年の打ち上げでお聞きした。
「どうしたらNさんみたいに、お友達が沢山できるんですか?自分にしたらなんか、
断られるのが怖くて、なかなか人に声かけづらいんすけど…」と。
Nさんは仰った。「とりあえず声かけてみりゃいいんじゃない〜、そりゃ断られる
こともあるけどさ。それは向こうの人に選んでもらったてことで、その方がいいじゃん。
向こうの人が声かけてほしいのか、ほしくないか、声かけるまでわかんないじゃん。」
蒙が啓けた思いがした。シンプルであるが、雷に打たれたような気がした言葉である。
Nさん、お若い頃は、一級のナンパ師でらしたに相違ない(笑…おっと失礼)
で、話は先日のことである。
高校の同級生で、ともに浪人時代を過ごし、自分の人生観や趣味嗜好に多大な影響を
今に至るまで及ぼしている奴がいる。正直、今までの当日記のタッチとか、ネタとか、
彼の言葉や雰囲気をぱくっていると言われても仕方がないのだ。ただ彼とは残念ながら、
大学に入った後、喧嘩別れみたいになってしまって。二十年以上音信が絶えてしまった。
その彼が、海外から一時帰国していると聞いた。で、ヨメと二人で地元で飲んでいた時。
彼の話になった。予備校の初日、席が前後だったんだよなあ、あの時はびっくしした…
よく授業サボって公園で野球したなあ… 彼はオグリビー(誰)の真似がうまくて…
甲子園での作法を教えてくれたのも彼… 皆が新庄!と叫ぶ中、立花も呼んだれ!て…
「そんなに懐かしいなら連絡したら?」とヨメがまず背中を押した。
もうひとつ押したのは、例のNさんの言葉である。四杯のビールがまた手伝った。
びびりながらもメールをしたため、えい!と送信を押した。おー、出しちゃったよ…
でもまあ、やらなかった後悔より、やった後悔の方がずっとましか、とすっきりした。
まあそれでよかったやん、とヨメも話し、二人で笑っていた。が、
果たして、すぐ返信が来た。翌日には出立するので、できれば今から会わないか、と。
急展開と、酔いもあって、くらくらしながらも、ヨメと別れ勇躍電車に飛び乗った。
でまあ、結果として、二十年の空白はめでたく埋められた次第。
ほとんど向こうが喋ってたけど… まあ、それは二十年前も同じだったか。
この件から大きな教訓を得た。「Nさん理論」の真実を痛感したのがひとつ。
もうひとつは、思い立ったらすぐやらねばならないこと。チャンスは一瞬である。
せっかく決心しても連絡を翌日にしていたら、こうはならなかったであろう。
「今でしょ」とは、もう廃れつつある言葉であるが、ほんとそう。
まだまだこれしきで、四十年来の引っ込み思案と愚図が完治するとも思えないが、
今回得た快感を何度となく得られるよう、少しずつ自分を変えてゆきたい。
つか、愚図愚図せず、旅行報告など、今書きなさい、てな(笑)
*****
<本日の言葉>
「とりあえず声かけてみりゃいいんじゃない〜」 Nさん

今年もよろしくお願いします。

すっかり明けまして、ご挨拶もできませんでした。
もうえべっさんですね。ばたばたしておりまして、申し訳ありません。
昨年大殺界だったと書きましたが、実は大殺界ではありませんでした。なんだそら。
どっちにしろそういうの意識せずに、平穏に一年が送れた、ということでしょうか。
皆様はどんなお正月をお過ごしでしたか?
自分は久しぶりに実家で寝正月でした。6人いる甥姪のうち5人になつかれて、
(一人は風邪でダウン。というか赤ん坊)
というか包囲されて、怪獣やらされてやっつけれられたり、雪合戦の的になったり、
ジバニャンについて明るく熱く語られたり(今更ながらその設定にはヒキますね…)。
2日はヨメ実家に単身乗り込み、もといお邪魔し、これまた楽しいひと時でした。
ヨメのいない半年で、いっそうお義父さんお義母さんとの関係が深まった気がします。
3日は、箕面勝尾寺から山に上がり、箕面滝に降りるトレランツアーに参加。
雪と年末年始で重くなった体で難儀しましたが、まるでスキーのようで、感動でした。
その後また怒涛の講習シフトが始まり、で、現在に至ります。
自分の今年度の目標は、ふざけた版は「毎日がランナーズハイ」であります。
文字通り走ることもそうですが、いろいろ充実して動き続け、それを楽しみたいです。
ただ、真面目版は、去年に引き続き「さまさま(バリの言葉で、どういたしまして)」。
どういたしまして、と言える機会を増やしていきたいと思います。
と、どんな一年になりますやら。早速来週に大イベント「コロンビア訪問」があります。
なんでも厄は節分までと言いますから、もろ後厄の範囲内ということで、びびってます(笑)
ただ、気をつけているくらいが、かえって都合がいいのかもしれませんね。
また、機会がありましたら、こちらでも紀行レポを書きたいと思います。
思ってはいるのですが… また滞ったら申し訳ございません。
皆様、本年もよろしくお願いします。
皆様にとりまして本年がよい一年でありますように。

2014年最後にあたり。

本当にサボってばかりですみません。最後くらいは更新させて頂きます。
後厄、大殺界三年目ダブルだった今年ですが、あまり大きな損害もなく、
無事年を越せそう(まだ油断はできませんが)なことがありがたいです。
個人的には、後半の一人暮らしが特筆事項でしょうが、それも何とか板についてきて。
ねことはますます交流を深め、ねこ愛が今まで以上に高まりました。
一万人の第九も歌い上げ、仲間と何度かのみに行くなど、親交の輪が広がりました。
他もフルマラソン完走に、日本シリーズ観戦に、といいこと多く。総じていい一年だったと。
勉強と仕事はまあ、ぼちぼちですが… そちらは来年度以降の課題だと思います。
課題といえば、今年の抱負は「どういたしまして、と言う回数を増やす」でした。
それはまあ、年末に来て思い出したようなものなのですが… でもつらつら振り返り、
自分なりにはできた方かな、と思います。
と、あまり面白くないことを書いてしまってますが…(笑)そんなこんなで暮れて行きます。
更新が止まってばかりで申し訳ありませんでしたが、今年のご愛読ありがとうございました。
来年が皆様にとりまして良き一年となりますように。
来年はもっと更新せねば… と毎年言ってるな、ここ最近。

決戦前夜。

またお久しぶりです、と言うのが恒例になってしまってますが。誠に失礼。
あれからも、日本シリーズにしんなりしたり、調整目的で(生意気)ハーフマラソンを走ったり、ダマテンでハッててツモを待ってたのが、またあと一歩でフリコンでしまったり(なんのこっちゃ)といろいろありましたが、それはまた。
いよいよ、人生初フルマラソン、福知山マラソンの出走が、明日に迫りました。
42.195。ゴロ合わせは、死に行くGO。よう言うたもんです。私は本当に走るのでしょうかて、人ごとかいな。いまだ実感が湧きません。ただ、明日の昼頃は現実をまざまざと見せつけられることでしょう。
ただ、災害に傷つき、そこから立ち上がろうとする福知山。そこを走らせて頂くことの重みを感じ、考えながら走りたくおもいます。
ところで、下の大会ホームページの「ランナーズアップデート」というコーナーで、私ムが何キロをいつ通過したか速報で分かります。えらい世になったもんです。
私の本名をご存知の方は、ご興味があれば検索かけてみて下さい。10時半スタートで、運が良ければ3時半にはゴールしているかと。5キロ14分15分で走るであろう川内選手とのギャップや、後半の失速ぶりを生温かい目でご覧下されば幸いです。
といって、T塚午前6時20分発のバスに乗るため起きられるかどうかが第一関門ですが。DNSになってましたら、そういうことです。どういうことですか。
http://fukuchiyama-marathon.com

戸惑いの季節。

と、言いつつまた間があいてしまった。いかんいかん、と思いつつ。
あれからパリーグペナントの雌雄を決する松田のサヨナラ打に悔し涙したり。クライマックスでのT岡田の逆転打に飛び上がって喜んだり。中田にやられてまたがっくりしたり。
…すっかり浮気をしているうちに、「本家」がえらいことなってました。これは現実かと疑うばかりだ。今まで虐げられることには慣れてきたが、こうなってみると、感情の処仕方がわからない。
全く味わったことのない感覚。蒔いた種が実ったとか、汗水たらした努力が形になったとか、そういう種類の歓喜ではない。ギャンブルに勝つとか、宝クジに当たるとかしたら得られるであろうものである。いずれも、わが人生とは縁遠いもの…
宝クジついでに、なんとなんと、日本シリーズ第二戦のチケットも当たってしまった。この流れ、怖いほどである。先週の自分にこうなるよ、と言っても、微塵も信じなかっただろう。全く人生、角を曲がったら何が待っているのか。
いろいろ思うところはある。しかし、尊敬する下柳剛の言葉、前後裁断、それを胸に、今一瞬を全力で、自分も闘って来るつもりだ。

お久しぶりでございます…

すっかりこちらを放置しておりまして申し訳ありません。なんだか人間の「書きたい欲求」は(自己顕示欲ともいう)一定で、それがFBなどで満たされてしまっているともう欲が残らないというのが一番の理由でしょうが。ヨメがいなくなり(逃げたわけでなく単身赴任中。あっちが)ものぐさに拍車がかかったのもあります。
お久しぶりで申し訳ありませんが、近況など報告いたします。ランニングのほうは、夏は箱根を走るなどやる気に溢れていましたが、出場予定の福知山が水害にあい、開催があやぶまれている中、モティベーションが下がり気味で。でも最近、開催の方向とも聞き、慌てて練習を再開するも腰を痛めたり…まあぼちぼちです。
福知山の早期復興と大会開催を祈りますが、ただ祈るだけではだめだと思い、ボランティア活動にも参加しました。福知山自体ではなく、その隣の兵庫県丹波市というところ。もっとも福知山とは同じ山の表裏ですが。そこでいろいろな学びと出会いもありました。またそれもおいおい書くかも。
野球は我が軍にはすっかり興味がうせ、毎度の「10月だけ大リーグ」の人、および、にわかオリックスファンをやってます。昨日の青木選手には痺れました。そしてオリックスは本日大一番…観られないのが残念ですが、勝利を望みます。
と、あまり書くとまた今後書くことがなくなりますので、このあたりで。久しぶりの一人暮らしは淡々と過ぎてます。
いや、猫どもとの賑やかな三人暮らしですね。冗談ぬきで彼らの存在がどれほど支えかわかりません。
では、またどうぞ。