体験レポ・第34回奥びわ湖健康マラソン。



大阪からえんえんと新快速に揺られ、琵琶湖の北端へやってきた。
永原駅は、ランナーでごった返していた。小さい駅ゆえなお一層の混雑。
西浅井町・奥びわ湖健康マラソン。ゆるゆると、アットホームな雰囲気と。
琵琶湖岸の風光明媚さが目玉のこの大会。知る人ぞ知る人気大会であるそう。
その名に違わぬことは、身をもって体験した。
15kmの部の出走時間が近づくと、少し離れたスタート地点にゆるゆる〜っと
集まるよう指示される。持ちタイム別の区分けや厳格なスタート管理もなく。
ぼけーっと待っているといきなり「ぱん!」と号砲。えええー、始まったの?
タイム計測も「自己管理」であり、おじちゃんおばちゃんが筆ペンで手書きして
完走証を渡してくれるのだが、その際もタイムは「自己申告」である。
ううむ。想像以上のゆるさだ。
活躍していたのは、給水ボランティアの地元中学生であった。
「水です〜」「スポーツドリンクです〜」「頑張ってください〜」「ファイトです〜」
満面の笑顔で、ランナーに語りかけてくれる。元気をいっぱいいっぱいもらった。
自分はマイドリンクを背に走っていたから(そんなことしてたの自分だけ(とヨメ))、
給水をとる必要はなかったのだけど。なんか、中学生から給水をもらいたくって。
喉が渇いていない時も、立ち寄ってしまい。度に「ありがとう!」と声をかけた。
でも、なんなんかね。自分がやってるから言う、というのでもないんだけど。
無言で受け取るランナーが多いのね。あと、飲んだ後のカップをぽいぽい捨てる。
ごみ箱が少ないから仕方ないとも言えようが、にしても、路肩だったらまだしも、
コースの真ん中に捨てるかなあ。「ランナーの真似事」をしているんだろかね。
また、汚い話で恐縮だけど。始終ぺっぺっと痰を吐きながら走る輩とか。
あまつさえ立小便。偏見でものを言うてしまうが、なんでオッサンというのは、
痰を吐き、立小便をする生物なのか。女の人でそんなことすんの、見たことない。
つくづく、男であることが嫌になるわ。
いや、それは正確ではないな。自分が幼少の頃、おばあさんの立小便を見たか。
と、論点がずれるが、そういうの、ランナーとして以前に、人間としてどやねん。
中学生はそんな大人を、どう見たんやろな。レース後体育館で着替えてた時、
横で先生がその中学生を集めて、反省会らしきものを開いていたのだけど。
先生は「みなさんの行為が報いられることも、報いられないこともありますが、
ボランティアの価値はそこにはありません。価値はみなさんの心の内にあります」
的なことをおっしゃってのを漏れ聞いた。ううむ、なんと立派なお言葉。
でもこんなこと言わせる我々ランナーって、なんだかなあ…
ムカついたときは、視線を上げた。抜けるように青い空と萌えいづる新緑。
そして鏡のような琵琶湖の湖面。それを見ていると、嫌な心も洗われた。
しかし競技的には、反省が多い大会となってしまった。
秋〜冬に一本フルマラソンを走ろうと思っているので、それに向けた練習として、
「1キロ5分40秒でべったり走る訓練(そうするとフルのタイムが4時間となる)」
をやろうと思っていたのに、いざ大会となると、アドレナリンが出てしまうのか、
平静を失い、がんがんペースを上げてしまった。かといってあまり速くもなく…
次があるとすれば、自己を抑えることを覚えたい。それがフルの時も非常に大事。
ただま、15km走っても全く、ひざも腰も痛くなかった。これは最大の収穫か。
完走後、出店で購入した(充実!)「焼鯖寿司」と「鴨蕎麦」をパクつきながら、
感想戦」に浸っていた。おいおい、走った後でカーボローディングしてどうする。
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<今回の記録>
15km 1時間15分20秒ぐらい(ぐらい?) 順位不明