カマタマーレ讃岐、J2昇格!

カマタマーレ讃岐、というチームをご存知の方は少ないと思う。
地元讃岐の方でも、名前しか知らんがー、と仰るかたが多いだろう。
サッカーJリーグ加盟を目指していた、香川県のチームである。
1956年に誕生した、高商(高松商)OBサッカークラブを祖とし、
その流れを受けた香川紫雲フットボールクラブ、さらに間はすっ飛ばすが、
それに続く高松フットボールクラブを母体とし2006年に発足したという。
そのインパクトのある名に変えられたのもその時である。
名前の由来は、イタリア語で「海」を意味する「マーレ」という語と、
なんでやねん、と誰もが思うが「釜玉うどん」を組み合わせたものだ。
サンフレッチェ」の「(フレッチェ=矢)+(さん=3)」も凄いが、
それを遥かに凌いでいる。エンブレムも、うどんと卵をあしらったものだ。
何度か書いたが、讃岐高松は自分の父の郷里でもあり、自分は母がそちらに
身を寄せつつ生み出されたのである。まさに産湯をつかった地。
産湯はうどんの茹で汁であったかもしれない(冗談) それで麺好きなのか。
ということで、その「地元チーム」を自分は発足から密かにチェックしていた。
初めは四国リーグの戦いからであった。四国リーグでは強さを誇り制するも、
地域リーグ決勝大会で二度涙を飲む。遠いJリーグ。そしてスポンサーの撤退。
数々の試練を乗り越え、チームは遂にJリーグの下部組織JFLに昇格。
そのJFLでも何年かの苦杯を舐めるも、今年は好調で上位に進出。だが。
最後の難関が設けられた。ひとつは、年間平均観客動員数3,000人を超えること。
終戦で1,472人以上入らねば、門が閉ざされる。肝を冷やしたがこれはクリア。
あとはJ2最下位・ガイナーレ鳥取との入れ替え戦(ホーム&アウェイ)に勝つこと。
ホームでの第一戦を引き分けてしまい、ハードルは上がったかに見えたが、
我がカマタマ戦士たちは、アウェイの第二戦、鳥取に乗り込んで見事勝利。
昇格の美酒に酔いしれた形である。まずはおめでとう、と言いたい。
が。
J2で待ち受けるのは茨城の道、もとい茨の道であるかもしれない。
戦力面、施設面、財政面で劣っているのはもちろんのことであるが…
なにより、人気がない、地元が盛り上がってない、このことに尽きるだろう。
今更なんやけど、で、こんなこと言うのはほんまに申し訳ないねんけど。
とりあえず名前変えようや。
古くは新潟とか仙台とか、最近では松本とか、毎回スタジアムが満員で
熱い応援が繰り広げられていると聞くが、そいうところを見て思うことは、
「俺たちの誇り」「俺たちのすべて」と住民がチームを愛し抜いていることだ。
そのためには、チームは誇れるものでなければ。格好よくなければならない。
言葉は悪いが、地方の人が、地方の日常を離れて、一瞬でも新しい風に
吹かれるような、そんな「文化」がなければならない。
繰り返し失礼ながら、「カマタマ」では「カマタマって…」と自虐するのみ。
誇れない。日常のくびきから逃れられない。というか、香川県人自身は、
釜玉」にさほど思い入れはない。ま、食い方のひとつやけど、というくらいだ。
いつもながらの妄想癖をフル動員して、いくつかチーム名を勝手に考えたぞ。
もしチーム関係の方、ご覧ならばどないでっしゃろ?
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1.「チェロマーレ讃岐」「チェレマーレ讃岐」
 「シェリマー讃岐」「シェリマーレ讃岐」など
「(マーレ)=(海)」はそのまま活かすとして、「(チェロ)=(空)」と
組み合わせる。或いは「and」を表す「e」を入れて「チェロ・エ・マーレ」。
「空と海」という寸法だ。表す情景も素敵であるし、「空海」と言えば即ち、
この地元の産んだ最大の偉人の名ともなる。
「チェロ」という語感が悪ければ、スペイン語の「シエロ」にする。
後ろもスペイン語で揃えれば、「マー」となるけれど。
ただ、シェリマーだと洗剤の名前のようなので、後ろはマーレに留めるか…
イタリア語とスペイン語の折衷など許されない!と反論する向きには
じゃあ「グランフロント」はどうなの、とお返ししたい。
つうか、他のJリーグの名前も、強引な折衷だらけやん(笑)
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2.「讃岐オリーボス」
もうひとつの特産品、オリーブからのチーム名である。語感的にはベターか。
ただ、本当の語感としてどうなのか、変な俗語的意味がないのかという問題。
それから、すでに登録商標されていないかという、「大人の問題」もある。
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3.「パスタイオ讃岐」
意味はズバリ「麺職人」である。これもなかなかの自信作ぞ(笑)
やはりどうしてもレストランっぽくなってしまうのが難といえば難か。
あと、「大人の問題」が残るのも同様。
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と、さんざん言ってしまったが、名前がどうあれ、自分は応援する。
来年は久々に帰郷してホームを訪れるか、京都のアウェイ戦にでも行きたい。
その時、声を張り上げてチーム名を叫べるかは、自分の中での盛り上がりと、
その時のチーム名によるかもしれない(笑)
あ、もしこのページで紹介した名前を使うんだったら、なんかください。
そうですね。何にしようかな。
釜玉うどんでいいっすわ(おい)