Road to 大阪城『挑み続けるものに 歓びは来たる』。

「1万人の第九」、日曜に終わりました。月火と「あまロス」ならぬ
「第九ロス」に苛まされております。なんか、ぼーっとしちまって。
男声合唱の出だしで、キーを間違えた。あれだけ練習したのに。
den Schopfer!と切れ込む、テノールの見せ場で出遅れてしまった。
uber Sternen muss er wohnenの最高音部がヒステリーっぽかった。
フーガのズレズレぶりと、踏ん張りきれなかった自分に落胆した。
Prestissiomoがもう、そのショックを引きずって、やっつけだった。
と、個人的な反省は尽きないが。もう終わってしまったことだ。
ただ、観客席で観覧していた両親によると、ようそろってて、
本当によかった、ということだ。自分らにはあれだけずれて聞こえても、
観客席では揃っていたということか。音響さんの技術の賜物なのか。
はたまた、それこそDeine Zauber(汝が魔力)ということなのだろか。
まあ、喜んでくれた人がいたなら、それでよい。
今年は、大阪城ホールを横に使っていたのを「縦使い」に替えるという、
大幅なモデルチェンジがあった。そのせいか、運営側の余裕がなかったのか、
ぐだぐだっとしたとこが少しあったが、「手作り感」があって逆によかった。
いつもはリハーサルから水も漏らさぬ完璧な進行ぶりだったのであるが、
今回は、試行錯誤の過程も見ることができて、オトク感があった。
オトク感と言えば、前日リハーサルでのことだ。その加山雄三氏は
「当日入り」で不在であったので、本来加山雄三氏が歌うはずの、
Amazing Grace」では少女によるトランペットの独奏がなされ、
「君といつまでも」はなんと佐渡裕氏が歌われた(笑)。
トランペットでは、もう、荘厳な調べに、涙涙であった。
佐渡氏はかの歌で、「幸せだなあ… 僕は1万人の第九が大好きなんだ…
僕は、死ぬまでやめないぞ… いいだろ…」と語られた。
1万人がしっかとその「宣言」を聞いた次第である。逃れられんぞ(笑)
当日のことは、テレビ放映もあるので、多くはそちらに譲るとする。
自分も、状況が許せばたぶん、死ぬまでやるのだろう。
歓喜の真の意味がわかるまで」といつも言っているが、なかなかそれは
難しく、わかりそうにないので。
ただ、長く続けるには、惰性ではなかなか難しい。常に新たなテーマを
自分に課しながら、マイナーorメジャーなチェンジを繰り返しながら、
やらねばならないだろう。今回テノールに替えたのもその意図であった。
今年までの反省を生かし、問題点を洗い出し、課題を見つけたうえで、
また来年に備えたい。てゆうかまたやるのか、て感じだが。やる。