もっこり英会話。

ま一応、足掻きというか、勉強もしている。
定期的に英会話に通っている。概ね教室には満足しているのだが、
ひとつ難点がある。複数先生がいらっしゃるのだが、何回か同じ先生に
習って、この人には慣れてきたな、楽しく話せるなと思ってきた矢先に、
すっと他の先生に替わるということである。なんなんでしょ、これ。
何だ、キャバクラかよ!と替わる度にツッコミたくなる。それじゃあれですか、
「指名料」を払ったらそのまま同じでいてくれるんだろうか。聞いてみよかな。
と、キャバクラにはあまり行ったことがないので、想像で話しているが(あまり?)
まあ、ひとりの英語に偏らず、オールラウンドな力をつけてもらおうという
教室の意図なのかな、と好意的に解釈はしている。
先日も、いつもながら(無予告で)すっと先生が替わり、はじめて教わる
豪州人の先生となった。これがもう、聞き取りにくく、さんざん苦労した。
まあ、普段もそんな聞こえているわけでないが。より輪をかけて、である。
この日の授業は、「英語教育」についてのディスカッションだったのだが、
日本の英語教育が、中国韓国に比べ劣り気味である原因は何か?であるとか。
アジアの新興国においては、英語が貧富の差を再生産する要因となってるとか。
興味深い議論が続いた中で、ちょっと困ったことになった。先生が話の中で、
「英語能力の不足がdiscrimination(差別)や『もっこり』を生み出す現状は…」
「そのような『もっこり』は英語の優位性をもととした優越感がどーのこーの…」
ちょっと待て。『もっこり』て何だ。もうそればかりが気になって、あとのことは
全く聞こえなくなった。差別と『もっこり』。『もっこり』と優越感。むむう。
もう頭の中は、冴羽獠、或いは「まりもっこり」が大写し。
聞くのはだいぶと勇気が要ったが、ええい、聞かぬは一生の恥。
「ウェイト、ウェイト、ウェイト。『もっこり』?」
「Yes、『もっこり』」
「プリーズリピート」
「Sure、『もっこり』(ゆっくりと)」
わからーん。もう何、『もっこり』て。
「イクスキューズミー、but what does 『もっこり』 mean?」
「Oh、『もっこり』 is a feeling of laughing at someone or something ...」
「え? Laughing at ... ???」
「Yes。Laughing」
もっこり』はむしろ笑われる方やろう、なんだそら、と益々頭の中が
???で一杯になった。先生はなんでこのオッサンはこんなニヤニヤしとんねん、
と思っていたのだろう。ただ、問題はあっさり解決した。
「ウェル、ゼン、How do you spell 『もっこり』?」
「OK、m-o-c-k-e-r-y」
「オー、アイシー。mockery! 『もっこり』 is mockery」
これほど霧が晴れたような思いをしたことはない。あーすっきりした。
このやりとりで時間の大半を費やし、ほどなく授業は終了した。
それ以来、この先生に担当してもらったことはない。変態と思われたのだろうか。
(ちなみに先生は男性。女性なら、セクハラで捕まりかねなかったか。)
しかしこの体たらくでは、今度の試験の出来も、推して知るべしだ(またか)。
と、そうです。勉強からの逃避に書いてます。とほほ。
俺こそ『もっこり』(mockery=あざけり)の対象やいうねんな。