CSを再び考える。

2013年度の日本シリーズは、各リーグ優勝チーム同士のガチ勝負だ。
東北の夢を乗せた東北楽天が、永遠の王者・巨人にどう挑んでゆくか。
闘将・星野仙一の打倒巨人の野望と、日本一の悲願は今度こそ叶うのか。
怒涛の「25連勝」(シーズン24勝+CS1勝)をひっさげた田中将大
その勢いで巨人も飲み込むか、はたまた巨人が返り討ちにするか。
話は逸れるが、自分の観に行った5月28日の阪神楽天戦において、
田中にはもう少しで土がつくところだった。ところがそこは阪神
終盤にあれよと逆転の巻。田中にとっては事なきを得た次第だ。
ゆえに、今の田中の連勝があるのはある意味、阪神のお蔭である。
お礼ぐらい言ってもらいたいくらいである。と偉そうに失礼。
とにかく、今年の日本シリーズ。楽しみは尽きない対戦である。
やはり両方優勝チーム同士だというのがいい。盛り上がりが違う。
そこで、だ。こんな当たり前のことに喜ばねばならないところに、
改めてCSについての疑問が出てきてしまう。今のCS、いらなくね?
… と、昔若気の至りと、阪神が長らく低迷していたこともあり、
CS待望論をブログに自ら書いたこともあるが。実際できてみて、
そして何回かCSを経験し、考えが変わった。やはりおかしい。
意見を変えて申し訳ないが、君子豹変す、だ(誰が君子)。
いろいろ問題はあるが、最大の問題は、「釈然としない」。
これに尽きるだろう。つまらんクイズ番組の、「最後の問題は
得点が10倍になります!」じゃないんだから。これを産むのは、
「下位が上位に勝つシステム」「CS出場チームが多すぎる」の二点。
CS自体は、財源にもなろうし廃止も難しいだろうから、やり方を
大幅に変えたらどだろうか。腹案としては、こんなである。
セ・リーグパ・リーグをやめて、12球団を4つずつに分け直し、
東リーグ、中リーグ、西リーグとする。同一リーグ内の3球団とは
28回戦。他リーグの8球団とは6回戦を闘う(合計、132試合)。
オールスターは、リーグ関係なく、毎年違ったテーマでチームを編成する。
(日本人対外国人、日本代表対それ以外、東日本出身者対西日本出身者等)
シーズン後は、東覇者、中覇者、西覇者、ワイルドカードチームの4者で、
トーナメントを組み、日本選手権とする。どうだろう、盛り上がるよ。
これならば、ワイルドカードチームが勝ち上がってもあまり不公平感がない。
また、ワイルドカード争いでリーグ終盤も優勝球団以外の興味がそがれない。
ここまで考えると、妄想を続けたくなってきた。呆れ果てている人もいるかもだが、
今しばらくお付き合い下さい。バランスを考え、誠に失礼ながら、オリックス
四国松山に、ヤクルトか横浜は、新潟か金沢に行ってもらうとすると…
東(日本ハム楽天・ロッテ・巨人)
中(西武・ヤクルトor横浜・新潟or金沢・中日)
西(阪神・広島・松山・ソフトバンク
今期の成績をそのまま当てはめると、東覇者は巨人、中は西武、西はソフトバンク
そしてワイルドカード楽天となる。勝率1位―4位、2位―3位がトーナメントを
最初に闘うとすると、組み合わせは巨人―ソフトバンク楽天―西武になって…
たぶん巨人―楽天が勝ちあがると見る。なんや、実際と一緒か(笑)。
皮肉なのは、このリーグ割りだと、巨人から一線を画し、地域密着で頑張っている
球団が巨人と一緒になるということだ。逆に巨人人気に伝統的にあやかっていた
球団が干上がることとなる。だからこのままではたぶん実現しないだろう。おおそうか。
ともかく、これからドラフトにワールドシリーズに、と楽しい野球シーズンだ。
本当のシーズン中よりよっぽど楽しい、とこれはまた毒吐き。