函館旅行記4・『函館・新旧の英雄たち』。

最終日は、今まで行きそびれていた見所を、駆け足で。

五稜郭タワーを再訪。昔来た時より新しくなっている印象だった。
といって、昔のことはほとんど覚えていない。また前に書いたが、
当時は恥ずかしいことに、土方歳三のことを知らなかった。
土方といえば、むしろ宇宙戦艦ヤマトの艦長のことであった。

きゃー土方様カコイイ。今はすっかり土方に心酔しているこのお調子者だ。
しかし他の観光客が、あろうことかこの銅像に傘をかけて写真を撮ってた。
無礼者そこへ直れ、という感じだが、土方を知らない昔の自分ならば、
同じようなことをしてしまっていただろう。無知の知ならぬ無知の罪。

五稜郭タワーといえば、幕末をテーマとしたジオラマ(?)が有名。
これも新しくなったか? 写真は土方様最後の戦い。やはり素敵。
そうそう、このタワー内で初めて知ったのだが、官軍はあの立待岬
崖を登って函館に攻め入ったそうな。実際その崖を見た者としては、
とても信じられない! 話で聞くだけと、目での裏付けがある場合とでは、
やはり感動が違うものである。

前来た時、確実になかったのは、この函館奉行所。日本古来の匠の技と、
文献や古写真の研究、また現代の建築術が見事融合し、優雅な姿が蘇る。
古の箱館と新しい函館を、まさに橋渡ししている。

土方歳三に加え、函館のもうひとりの象徴というのが、知る人ぞ知る、
この「ラッキーピエロ」である。函館固有のハンバーガーチェーンであり、
あのグローバルチェーンを向こうに回し、徹底したローカル戦術で、
独自の発展を遂げている。標準化均一化を旨とし、ともすると単調に陥る
グローバルチェーンとは全く対極にあり、「ラッキーピエロ」は各店舗が
それぞれ個性を持って、それぞれがまた固有の文化を形成している。
http://www.luckypierrot.jp/shop/index.html
この分散と統一のバランスは絶妙であり、世界のグローバル化の流れに
ひとつの対案を出していると言える。新しい世界像のモデルでさえある。

しかしそのキャラは、グローバルチェーンからのクレームがつかないのかと
ハラハラする。
自分らが行ったここ五稜郭公園前店は、「天使のたちのおしゃべり」が
テーマらしく、内装はルネサンスch6766777777777777776
と猫に踏まれたわ。もといルネサンス調というかバロック調というか(適当)、
およそハンバーガー店とは見えないゴージャスな様子となっている。


内装を撮ればよかったんだが、食い物に夢中で、失礼しました。
ボリューム満点で、しかも安い。そしてポテトはホワイトソース?
ドミグラスソース?がかかってて、独特な味わいだった。
店によってメニューも違うらしいし、自分らは五稜郭店しか行かなかったが、
函館に行かれた時は、是非複数店舗を訪れられ、比べられることをお勧めする。
と、かなり個人的にアドバイスをしておく。
以上充実した函館行きではあった。ただ函館という土地柄仕方ないかもしれないが、
今回はアイヌ文化にあまり触れられなかったのが残念であった。
また北海道に来た時の課題としたい。つか、また来れるようにしっかり稼ぐ。

おしまい。