Road to 大阪城「あしたのために」。

暮れの『1万人の第九』であるが、やはり今年も当選した。
女性の方など何度も申請してもちっとも当たらないだとか、
今年はついに当たってまるで夢のようだとか、そういう話も耳にする。
相変わらず、男はわが母校のテストのように「ぶっ通し」だ(当時)。
ただ当たった以上は、「狭き門」である女性の気持ちも胸に頑張らねば。
そして、宣言していた通り、今年は初めてテノールに挑戦する。
ただでさえ地声が低く、バスでさえ高いところはひいひい言っていた自分。
果たして大丈夫なのか?と不安がよぎるが、元来高音部をいかにきれいに
出すかが自分の永遠の課題だった。ならばバスのほんの一瞬の高音部に
全力を注ぐ、というよりは、ずーっと高音部のテノールで練習し、
常時高音を出せるようにするというのが手っ取り早い。て、詭弁だろうか。
ともかく今年の『1万人の第九』の全体キャッチフレーズは、いみじくも、
「挑み続けるものに、歓びは来たる」である。自分にはタイムリーな言葉だ。
物理的には4回目ではあるが、ど素人に逆戻りの今回。初心に帰ってやるのみだ。
前に「今年はテノールにします」と義父に宣言したところ、何やら義父の方が
興奮気味であり、当たる前からいろいろアドバイスのメールを送って下さる。
テナーは腹式呼吸と横隔膜コントロールが特に大事、と言うのだ。
肩を落とし脱力して喉の力を抜いて上を向き「お」の口で声をだすべし。
声を息を伸ばして出すためには横隔膜(両肋骨の下)を下に押し付けるべし。
的なことを通信教育的に教わった。以上は自分用の備忘も兼ねて書き記す。
うっかり「獄中のジョーにアドバイスを送る丹下段平状態」である。
実は腹式呼吸と横隔膜コントロールは英語でも非常に大事なので、妙な符合である。
いろんな相乗効果を狙い、大きくなった自分で、泪橋を逆にわたるぜおっちゃんよう(誰)。
またどんなアドバイスをくださるか、非常に楽しみにしている。いやほんとに。
楽しみと言えば、今回は前回と全く同じクラスなので、前回の本番で仲良くなった方々が
来てたらいいなー、というのがある。初回が待ち遠しい。いや初回はサボるんだった(こら)
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<本日の言葉>
「『あした』…といっているわね しきりに…
 『すばらしいあした』はきょうという日をきれいごとだけ…
 おていさいだけととのえてすごしていては永久に やってこないわ
 血にまみれ あせやどろにまみれ きずだらけになって…
 しかも他人には変人あつかいをされる今日という日があってこそ…
 あしたは…ほ…ほんとうのあしたは…!」
                 白木 葉子