ときめき・ふたりラン「京都鴨川」。

「悪いことをひとつ言ったら、いいことをふたつ言おう。」
我が家の鉄則である。ここでもそれに倣うこととする。
ひとつめ。
先にも述べたように、試験のあとヨメと合流して、京都市内を走った。
実はもう試験の前からラングッズの入りのリュック持参で気合い入りまくりで。
(格好はいちおう面接用に、ワイシャツにネクタイだった)
試験のことよりあとのランのことで頭が一杯だった。正直、なめていた。
いや、自分の場合、試験に気合い入れすぎずなめてるぐらいで臨んだ方が
緊張せずにいいかな、とも思ったのだが。どっちにしろ結果は一緒だったな…
おっと、今日は「いいこと」を書かないかんのやった。
さすがにリュックを試験会場に持って入るわけにもいかず、着替えも必要で。
どうしようかと思っていたら、昨今のランブームからか、便利な施設があるそうな。

いわゆる「ランステ(ランニングステーション)」というやつである。
ロッカーに更衣室。それと今回自分は使わなかったが、シャワーもついている。
ロッカーだけの使用であれば、駅のコインロッカーと比べても安い。
この施設は、主に通勤時に走ってらっしゃる方向けの施設であるらしい。
自転車で、という方もいれば、自分の足で、という方もいて様々であるが。
ランブームもここに至れり、という感がある。自分の職場近くにもあらへんかな。
何か、「最近走り始めました」と言うと、いかにもミーハー(死語)みたいで、
恥ずかしくもあるが。ブームに乗ってやってるんじゃない。本当に楽しいからだ。
鉄女に歴女に山ガールに、うどんブームに、といろんなブームが昨今あったけど、
ブームの一言で終わらせて欲しくはない。それぞれに本質的魅力があり、奥深い。
て、「ブーム」てことにしたい人がいっぱいいるからなんだろうけど。
と、また横道にそれた。
元に戻ると、この施設、休日早く閉まるのが玉にきずだが、また利用したい。

走って寺社めぐり、とも考えたが、人と信号の多さに阻まれ、無難に鴨川をラン。
気持ちよかったが、熱中症への恐怖があった。30度を超えると、ほんまはあまり
走ったらいかんらしいが。次11月にまた確実に来るだろから(また面接試験)、
その時は、もっと快適に走れるかな。紅葉見物の人大杉、なのかもしれんが。
ともかく、その街の風を全身に感じるのは爽快極まりない。また街の町でもやる。
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ふたつめ。
市内の銭湯で汗を流し、食事をした後、四条烏○(伏せてるようで伏せてない)
から帰ろうと通りを歩いていたら、♪コンコンチキチン、と軽やかな音色が聞こえ。
それは、駅のスピーカーから流れる音声よりももっと深い(あれはあれでよいけど)
生演奏だった。宵山を一週後に控え、鉾や山ごとに集まって練習しているらしい。
衣装を身にまとった人々が楽器を操るその様子が、そこここのビルの窓に伺える。
本番の演奏は聞いたことがあるが、こういう事前の舞台裏を見たのは初めてだった。
祭りと生活の一体化をそこに見るようで、本番を見る以上に、お得な感じがした。
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薫る鴨川の風と、涼やかな祇園囃子は、
敗れ去り傷ついた心を癒してくれた。て、これで二ついい話、てことでいいんか?