恒例ゴルフ観戦・2013。

昨日の日曜は、恒例として、年に一度のゴルフ観戦に出かけた。
自分らは最終日を観戦したわけだが、大会はご存知の通り、
ジャンボ尾崎が初日に「エイジシュート」の快挙をなしとげ、
また期待の大型新人・松山の躍進もあり、大いに盛り上がっていた。
が、、体感的には例年より観客は少ない感じだった。やはりあの、
スピードラーニングな青年がいないからかしらん。それにつけても、
リーフレットやチケットには思いっきり青年の写真があるというのに、
実際には来ないというのは、詐欺罪にはあたらないのだろうか。
専門家の意見を仰ぎたいところではある。
意見を仰ぎたい、と言えば。例の「エイジシュート」であるが、
そりゃあもう、ものすごいんだろうけど、ゴルフど素人の自分としては、
はたして具体的にどれくらいすごいのかがわからない。野球にたとえてくれ、
と同行の友人に依頼し、暫し議論したが。ともかく完全試合よりは上だろう、と。
なんせ国内レギュラーツアーでは誰もやったことがないのだから。
27連続三振(すなわち完全な完全試合、だが)ぐらいか。マンガの世界だ。
しかしジャンボの感想が憎い。「エイジシュートなんか目指してないっつうの」
ただ、ゴルフは過酷な競技(と素人が言ってますが)。1日いい日があっても、
4日続けるのはまた別の話で。残念ながらジャンボは疲労からか沈んでいった。
自分らはこれも恒例の如く、18番ホールのティーで定点観測をしていたのだが、
ジャンボはもう息も絶え絶えで、傍らにあった箱みたいのによっこいしょ、と
腰を下ろして自分の番を待っているような有様であった。その様子はさながら、
全てを見、全てを知ってきた、老獅子のようであった。ショットも絞り出すような
感じであり、見てて痛々しいほどであった。「これがジャンボの長い歴史の中で、
国内レギュラーツアー決勝ラウンドでの、最後のティーショットかもしれんで」
友人はそう呟いていた。今後頑張らはって、友人の言葉が外れることも期待するが、
いずれにせよ、貴重なものを見せてもらったのは確かである。
巨星が墜ち、そして新星が生まれる。これも皆さんご存知のように、松山英樹
プロ転向2戦目にしての初優勝。その瞬間もまのあたりにした。最後の勝負を決めた
あのバーディーパット。それを打つ前の水を打ったような静寂とビリビリするような
緊張感はおそらく忘れられないだろう。しかしあれを決めるかねえ。自分やったら
おしっこちびって打たれへんよ。さすがに、今後のゴルフ界を背負うであろう大物。
これは、松山が今後何勝するかはわからないが、その長いゴルフ人生での1勝目。
それが見れたというのも、また価値があった。
千代の富士貴花田(その後、貴乃花)に負けた日が相撲史に残るように、
この日は日本ゴルフ史の中で、付箋のつくページになるような気がする。
そうそう、あの話の続きだ。調べた。やっぱり貴花田千代の富士の最後の相手でなく、
その後、板井には勝ったものの、最後は貴闘力に負けて引退決意(いわゆる体力の限界)だと。
とこれは私信失礼。何の話だったか。
フレンチのフルコースのようなこの日は、表彰式での、ジャンボと松山のツーショットという
妙味なデザートのおまけつきで。ジャンボはあらためて愛すべき人であるな、と実感。
最後はいつもながら、名物社長のぐだぐだなスピーチ。これはフレンチコースの最後に
番茶が出てきたような感じで。変な感覚ではあるが、それもまた面白かった。

すみません。しょぼい写真ですが。雰囲気だけ。
場内撮影禁止だったので、帰りに「場外」を微妙に撮りました。