やみつき・ひとりハイク「樫ヶ峰・小笠峰・岩倉山から塩尾寺」。

今日の休日。
当初は映画でも観に行って外で飯を食おうと思っていたのだが。
ヨメがヨメ自身のために作った弁当を家に忘れて出て行った模様。で。
これは自分が食うしかないが、家で食うのも、街で食うのも何なので。
いきなりひとりハイクを思い立った次第。しかし突然のことゆえ、近場で。
まずはS瀬川駅から(何故伏せる)、「エデンの園行き」のバスに乗る。
何度か乗ったことのあるバスだが、毎度ながら凄いインパクトある名である。
果たしてどこへ連れて行かれるのか、乗ったら最後、もう戻れなくなるのでは、
と乗るのを一瞬ためらってしまう。いや、リンゴ食ったら帰れるのであるか。
でもリンゴ持ってないしどうしよう。て、悩んでる暇はない。もう昼近いのだ。
終点のエデン…にも非常に興味のあるところであるが、今回の行程とは違うので、
泣く泣く、その手前のT塚西高校前で下車。勤勉な学生諸君に、平日ハイクオヤジの姿を
見せるにはしのびなく、こそこそと通過。しかし余計な気を使ったのがいけなかったか、
いつまでたっても樫ヶ峰への登り口にたどりつかない。散々迷った挙句、偶然にして
作務衣姿のお坊さん?がそれらしきところから山中に入っていくのを目撃。ついてゆくことに。
一瞬、これはエデンとの関連で、ついてったら西方浄土ぽいとこまで行ってしまうのかと、
どきどきしたが、そのどきどきも、登りのつらさによるどきどきに変わってゆく。きつい。
しかしお坊さん、速いわ。
なんとかお坊さんとつかず離れずを保ちつつ、樫ヶ峰山頂からさらに馬の背展望所に到着。
ここで絶景を楽しみながらヨメのお弁当を食す。山での弁当は、そして他人の弁当はうまい!
もちろんお坊さんはノンストップで西のお山?に消えてしまった。ここからは単独行となる。
樫ヶ峰からシャケ郷さんもとい社家郷山さらに小笠峰と縦走。「展望コース」との名らしいが、
たいして展望はない。バイクや車の音が大きくなってきたと思ったら、ほどなく小笠峠に到着。
ここからガイドブックの指示は、ゆずりは台にいったん降りて、それから一転、譲葉山、
さらに岩倉山にががっと登れ、となっていたが、いい加減しんどくなってきてて、
「一度降りてまた昇る」という苦行に耐えられなそうになかったので。勝手にルート変更。
車道で大谷乗越まで行って、そこから六甲山全山縦走路を降りよう、とした。道もよいだろし。
ただ、車道はやはり危ないね。次があったらあまり繰り返したくはないかもしれない。
大谷乗越からの道は予想通り快適。あまりの快適さに調子に乗ってクロスカントリーを気取り。
気取るだけでなくほんまに走る。時折歌など歌いつつ。自分以外には誰もおらへんし
しかし慢心はいけない。かなり消耗してしまい、岩倉山反射板で、しばしの休息。
最後は、がくがくした足をさすりつつ、這うように塩尾寺を経てT塚へと降り立つ。
その後は温泉への定番コース。この、ほんの最後の一部しか歩いていないのに、まるで
六甲山全山縦走をやり遂げたかのような錯覚が、うれしいオマケだ。
いつか、ホンモノをやる日がくるんだろか。そのためには、またひとりハイクで修行だ。
ヨメがまた火曜に弁当を忘れることを期待する。て、あかんがな。

<馬の背展望所から甲山、西宮市、大阪湾を望む>