遥かなる熊野本宮4「鳳→久米田」。

(参考)

遙かなる熊野本宮1「天満橋天王寺」 …http://d.hatena.ne.jp/Moulin/20090211

遙かなる熊野本宮2「天王寺→堺東」 …http://d.hatena.ne.jp/Moulin/20100609

遙かなる熊野本宮3「堺東→鳳」 …http://d.hatena.ne.jp/Moulin/20120111

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「熊野ウォーク」。またもや1年超ぶりとなってしまった。
毎度書いてしまうが、この分だと生きてるうちにゴールできるか疑問だが…

前回「でん」して終わった、鳳商店街に再び「でん」してスタート。
商店街にそのまま入っていく。が、毎度のごとく寝坊して遅くなりもう昼だった。
スタートして数分後に、はや腹ごしらえで休憩。相変わらずの救いがたきノンビラス。

惣菜屋弁当屋?と併設した食堂に入る。これだけ手広くやってはるのだから、
うまいに違いにないと直感。入るのには勇気が要ったが、やはりおいしかった!
おかずもいいが、何よりごはんと味噌汁が最高! よくぞ日本人に生まれけり!だ。
しかも安い! !を何回使うねん、いうほどの感動!
最初の感動はよかったが、今回の道程は困難を極めた。使ってたガイドブックがもう
古くなってしまってて、町の様子が変わってしまってたり、道がいきなりなくなってたり。
ところどころに看板や道標はあるんだけど、わかりにくいことこの上ないのには閉口した。
提案としては、ずーっと熊野街道がわかるような、ラインでもひいたらどうだろうか?
それがだめでも、迷いそうなポイントには道標をまめにおいて欲しいのだが…
大阪からずっと歩く人も少ないからなんだろうが、逆にそうしてちゃんと繋いでみたら、
ほう!歩いてみよっか、という人も増えてくるのではないか。聞くところによると、スペインの
「巡礼の道」はパリから歩け、実際歩いている人も少なからずいるらしい。見たわけじゃないが、
案内等も、日本のこれよりはわかりやすいと想像する。こういうとこにこそ、税金使おうや…

信太神社近くの、篠田麻里子もとい篠田王子跡。これもわかりにくい路地の奥にある。
古い街を歩いていると、同じ音の地名をいろんな漢字で表すのが目につく。
もとの「やまと言葉」があって、それに漢字をあてているんだなと、歴史の重みを実感。
ちなみに、「シノダ」とは大阪では「おあげさん」または「おいなりさん」(いなりずし)のこと。
いわゆる「信太の狐」に由来する、粋なネーミングだ。そしてここにも安倍晴明が顔を出す。

平松王子跡。この辺は迷いまくったので、ほんとうにこれかは怪しい。

井ノ口王子跡。この先の地名は「和気」という。和気清麻呂と関係あるのかしらん。
安部晴明に和気清麻呂に、役小角小栗判官…、我々の行く先々で彼らに出あう。何かの縁を感じる。

ついに岸和田市に突入。なんか「歩いてきた!」という感慨がこみ上げる。

岸和田といえば地車だんじり)。こんなお店もある。隣には地車を作っている工場もあった。
それどころか、地元のクリーニング屋に「はっぴ○○円」という広告が大書してあった。
最初は野球ファンがそんなにいるのか、と一瞬思ってしまったが… 気付くのに時間がかかった。
祭とともに生きている岸和田人の人生を、ほんのわずかではあるが、垣間見た気がする。
ただ、ここいらは車道をえんえんと歩かねばならず、ウォーク自体は正直しんどかった。
東岸和田くらいまで行ってもよかったが、飽きてしまって。協議の結果、本日は久米田で終了と決定。

久米田駅の地図に「でん」。駅が改装してしまわないうちに来なければ(そういう予定があるかは知らん)。
しかし次はまた、「車道歩き」からかあ・・・ 早く「山歩き」になって欲しいね。
次の次くらいには、和歌山に入るんかなあ・・・ 夢は膨らむ。
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「今回の行程 約10キロ ――熊野本宮まで あと約201キロ」
(迷いまくってるので、ほんまは15キロくらい歩いてそうだが… いちおうこうしておく。)