初体験・フットサル!

先日、生まれて初めて「フットサル」なるものをしてきた。
行きつけのバーのマスターにずっと誘われ続けていたのだが、いろいろ用事もあったのと、
ただでさえ運痴の自分なのに、サッカーは中でも最低の部類であるので恥ずかしかったのと、
そんなこんなでノビノビとなっていたが。今回酔った勢いで約束してしまい(酒は怖いね)、
恥をしのんで参加に及んだ。場所は地元T市のフットサルドーム。こんなとこあるんだ(驚)
繰り返しになるが思えば自分は、「子供サッカー」の時代からサッカーが極度に苦手だった。
何が何でもボールに食らいつくという根性も、人の裏をかくマリシア(×マルシア)もなく。
あっさりとボールを取られたり、股を抜かれたりの、屈辱を情けなく感じ続けるのみであった。
ここだけの話、生まれてこの方、遊びも含めてゴールを決めたことがただの一度もない(本当)
ゆえに長じてからは、自発的にサッカーしようと思う筈もなく。すっかり遠ざかっていた。
ボールを蹴る自体、二十数年ぶりであるよ。それでもいいの?と言ったが、いいと言うので。
ただ、二十年前ただの帰宅オタクだった時より、むしろ今の方が健康で体力もあるかも知れない。
加えて、二十年前と今との違いは、日本サッカーの興隆とともに、自分もいっぱしの通となり、
何百試合とサッカーの試合をそれから見たこと。そして悪友とゲームで対戦を繰り返したこと。
プレス法とか、パスワークの定石とか、スペースの使い方とか、裏へのシャドウの動きとか。
そういう、うまいサッカーのイメージが頭の中にあることである。それがどのように作用するか。
作用しなかったね(おい)
言い訳すると、サッカーとフットサルの違いというのもあるんだろけど。それは言い訳だな。
スピード感が全然違う。要求される判断のスピードに、体がついていかんわ。残念ながら。
しだいに、優しい皆さんが「接待モード」に入ってくださって、おいしいパスを出してくれたが、
どフリーを何回も外してしまった。宇宙開発どころか、町内盆踊り、という感じだった。どんなだ。
今までの観戦時「左あいとる!」「それ外すか〜」とかよう、恥ずかしげもなく言えたもんだよ。
今後一切口を噤むことを決意。あそれ、野球でもやらないかんのですか本来。
最後なんか、自分がボールをもらい拙くドリブルを始めると、モーゼの奇跡のように人が退いて行き。
「すげえ、イニエスタみたいだ!」と言われたよ。あー恥ずかし。
しかし決意のドリブルシュートは、右ポストの右をころころ、無情にも逸れた。
嗚呼、何をゴールに決めて、何を犠牲にしたの。
いやでもま、頭を真っ白にし、ちょこまか走ってるだけでもすごくrefreshingであるよ。
今回は「怪我なく終わる」というのが第一目標だったし。アキレス腱断裂も半月板損傷も免れた。
ちょっと手を突き指したが(なんでや)。ほぼ無事。これは大いなる成果と言えるのではないか。
また機会があれば、「戦力外通告」を出されない限りは、参加したいと思う。
そして欲を言えば、人生初の「歓喜のゴール」を決めたい。いつの日か。