ぶらり一人旅「静岡・こころの旅路1」。

先日述べたように、静岡を訪れた。これも先日述べたが、旅の目的としては、
夏の繁忙期に向けての前祝い(?)と、試験の発表をマンジリともせず待つのが嫌なのがあった。
前々から、富士山をしっかりと見たいなあと思っていた。何回か新幹線から見たことがあったが、
ちゃんと見たことは今までなかった。加えて、ヨメが通訳の仕事で(後述)静岡にしばらく滞在してた
ことがあり、食べ物は美味しいし、人はいいし、めっちゃいいとこ!と絶賛していたのも覚えていた。
そんなこんなで、あまりよく考えず、新幹線に飛び乗った次第。

まずは「東下り」時の恒例行事。名○屋で降りて、きしめんを食す(おい)。
とりあえずは、富士山に近づきたいというのと、B級グルメオタクの看板を掲げるうえでは、
是非行っとかねばならない、ということで、富士宮に向かった。全体的には好天だったのに、
富士山の周りだけは、どんより。電車からも、裾がちらっと見えるだけで。凹むなあ。

元祖B級グルメ富士宮やきそばにありつき、機嫌を取り戻す。なかなか入るには勇気の要る店構えだった。
昔、倉敷で同様な外見のお好み焼き屋にふらっと入った時、注文すると、そんなもんよりこっちを食え、と
勝手に注文を変えられたり、食事の前に電波系の話を延々と聞かされたり(怖いので背筋も伸びる)、
家庭内暴力を見せられたり、というトラウマ的経験を思い出しそうになったが、今回は大丈夫だった。
麵と焼き方(蒸し方?)が独特で、普通のやきそばに比べ、ドライな食感がなかなかヒットだった。

浅間大社というところに参拝。その願いが通じたか、富士山がちょっとだけ顔を出してくれた。
社殿の脇には、富士山からの湧水が汲める場所があり(ペットボトルがあり、賽銭箱にお金を入れる形式)
その「ご霊水」を飲み飲み旅行を続ける。御利益が全身に行き渡り、試験の結果にも好影響を及ぼすか?
そして、清水(洒落ではないぞ)に移動。諸所に見えるサッカー色が、オタク的には嬉しかった。
そろそろ発表時間を迎えた。よし。高名な「三保の松原」から富士山を拝もう。「日本一の絶景」の前で、
結果を受けよう。そう思い、向かったところ…

通称「神の道」というらしい。神に導かれ、栄光のゴールへ? テンションが上がる。
近くには有名な「羽衣の松」も。天にも昇る気分が待っているのか。
さて…

富士山、全然見えへんがな…
まあでもしゃあないかな、ここで、とケータイを取り出したが、何をどう間違ったか、発表のページに
辿りつかない。あれえ、今日じゃなかったんかな。おかしいなあ、と思いつつ、静岡に戻ることにした。
清水駅までのバスに揺られながら、神の道とかに興奮したり、縁起かつぎとかしてるわりには、
昼間からやりたい放題で… ほんまに願かけるんやったら、好きなものを断つくらいせないかんで…
結果受け取るまで、節制せないかんのやないかなあ… でもそれは嫌やなあ… おでん食いたい…
と逡巡していたところ、なんとなく、別の方法で検索をかけた。すると、突然発表ページが現れた。
いきなりのことで、びびった。震える手でID等を入力した。結果は… それはお伝えした通りで。
残念な結果ではあるが、これで、節制する理由はなくなった、おでんだ、と都合のいい風に解釈。
夜はおでんと海鮮の店をひとりでハシゴしたった。ごめんなさい、店の雰囲気的に写真がとりづらく…
黒はんぺんは、おでんとフライで頂いたが、違った楽しみがあった。桜エビとシラスも美味なりしか。
おでんでは、あの「だし粉」が面白く。お前は本当に「だし粉が味わいたい」と思ってかけてるのか?
お前「だし粉かける」いうのがしたいだけちゃうんか? と二時間くらい問い詰められそうであるが、
ま、旅情って、そんなもんだろう。加えて、皆が飲んでいた「お茶割り」てのを真似して飲んだが、
すっきりと飲めて、いくらでも飲めそうだった。いや飲めそう、というのは嘘である。実際飲んだ。
お茶割りを下さい、涙の数だけ… では、哀歌とはなりにくい。
うまい酒と肴、温かい人との触れ合いで、心のもやもやは、明るく解消した。
て、解消したらいかんって。悔しさを覚えとかんと。
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<本日のおまけ>

野球オタクとしては見逃せず、思わず撮影。