幸せの代償。

先日はヨメの誕生日であった。ぱあっと外食でもしたいところだったが、
その日はヨメが仕事でやや遅くなるということで(私は休日)、
そんな遅くから外食したんじゃ健康上どうか、ということで。じゃあ仕方ない。
せっかくだから「俺がなんか御馳走作ってもいいよ」(上から目線)と宣言。
そしてヨメがリクエストしたのが「グラタン」であった。自分は未経験の料理だ。
クックパッド首っ引きで、悪戦苦闘。その煩雑さに最初は「嫌がらせか?」とも思うた。
いやま、それは正確ではない。ヨメは「出来あいのでもいいよ」と言ってくれたのだが、
自分は根が変に凝り性なので(O型だから)、ホワイトソースから作らねば気が済まなかった。
いわば、自分で話をややこしくしただけの話だ。しかしやってみるとこれ、嫌いではない。
一心にホワイトソースをネリネリしていると、なんか精神まで、ほの白く明るくなる気がする。
グラタン皿にバターをヌリヌリする作業も、なんかよい。胸に幸せな気分が塗り広がる。
今後、グラタンはともかく、ネリネリヌリヌリするだけでもやらせてくれい! て俺、変か?
ようやく皿をオーブンに投入し、あとはヨメの帰宅を待つばかり、とほっこりしていたが。
そこに落とし穴があった。全く好事魔多し、である。一瞬の油断をついて、
ホセがひらりとオーブンの上に乗っかったのである。「ああ!あかん!!」即座の救出劇。
幸い彼自身は平然としたものだったが、微妙に肉球を火傷したっぽい。
全く、ぬくそうなところにはすかさず寄ってくるので。今度から気をつけねばならん。
そしてもうひとつの代償が。ケーキもそやねんけど、自分で作ってみると、ほんまびっくりする。
なんぼバター使うねん。健康を理由に、外食をやめたんが、なんもならんね(笑)。
本日はこのまま、大したオチもなく終わってしまいますが。
おおそうか、いうくらいが一番幸せなんかもしれんね。て、意味わからへんな。