一週年。

今日はきゃつらが我が家にやってきて一周年である。
来たときの第一印象は何より、「でかっ(驚)」の一言であった。
特にホセは普段目にしている野良にゃんずの、数割増しのような気がした。
そして来て最初数日の「血のイニシエーション」は正直、辛かった。
アントニオの夜泣きと、数々の悪事。「お互い最善の方策を模索しよう」とか
「悔い改めるか、奈○に帰るか、好きな方を選べ」とかきゃつらに話しかけるも、
通じるはずもなく、保護主さんの励ましで(←泣きついた)なんとか乗り越えた。
しかしその先にあった果実は、素晴らしい味であった。猫生活の虜となった。
もう返せといわれても、返すことはできないほどである。
一人一人が個性を持った彼らとの交流と、日々新たな発見が本当に面白い。
最近の発見をキーワードを交え一部紹介すると…
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<アントニオ>

・「ナルシスト」
キッチンの冷蔵庫の上に乗り、洗面所にちょっと顔を出してのぞき、
鏡にちょっと映る自分の顔に見とれている。
・「柔道家
玄関のタタキやら、バルコニーやらの、ひやっこいところで、
『受け身』の練習に励む。
・「世話好き」
ふとんのカバーや、ソファのカバーを交換する時、反対側を押さえ
手伝おうとする。また、ヨメが家で仕事する時、足元に鎮座し応援する。
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<ホセ>

・「とのさま」
顔だけでなく、態度も偉そう。肘をソファの角に持たせて座るさまは、
まるで脇息という感じ。でもいくら偉そうでも、とのさまは裸だ。
・「スーパーマン
エサの時毎回、濡れた皿を拭くためにティッシュを取っていたのだが、
(うちは自然乾燥)聡明な彼はティッシュ→エサということを学習した。
ティッシュを取るだけで(エサ関係ない時も)ぎゃー、と喜ぶ。
最近では、ティッシュを首輪に突っ込んで流しまで運んでもらっている。
ティッシュをなびかせ走る姿は、スーパーマンさながら。ホセマン参上!
・「くねくね攻撃」
アントニオの居場所を奪いたい時、最近実力行使があまり通用しないので、
そこより高いところに登って、アントニオに見えるように、くねくねする。
気を引いたところで(?)スキをついてすかさず攻め入る。
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そういう面白い行動もそうなんだが、前も書いたが、猫との生活は、
「生き方」そのものも教えてくれる。しなやかに、ゆとりを持って生きること。
相手を力づくで変えようとするのは難しく苦しいが、自分をちょっとスライドさせ
相手との「接触面」を変えるとぐっと楽になり、楽しくさえなってゆくこと。
「にゃんこ先生」とはよくいうたものだ。
数えきれないほどのものをくれた、保護主さんと、きゃつら自身と、その縁に感謝する。
感謝の意味を込めて、今日は記念の「かつお祭り」である。