真昼間は別の顔。


先日夜桜見物をした近所の「穴場」に、今度はひとりで昼間行ってみた。
今度は全く別の姿が、そこにあった。同じ場所とは、信じられないほどだ。
夜の桜はよく、妖艶な女性の美に譬えられるが。それに対して、
昼の桜は明朗快活な女性、という感じで。まさに甲乙つけがたい。
しばし桜の下に腰を下ろして、後ろめたく思いつつ購入したビール片手に、
「ひとり花見」を楽しんだ。昼間から気ぃ使いつつ飲む酒も、また最高だ。
ふと道路に目をやると、デイサービスの送迎車が多くここを通るらしく、
プチ渋滞が起きていた。そうよねえ。これ見たら十歳くらいは若返る気がするわ。
楽しい連れや仲間との花見もいいが、こういう、ひとりの花見もよいものだ。
いや、ひとりではなかった。自分と桜と、サシでの飲み会。悪くない。
ああ、昼間から飲むな、ですかそうですか。
いいじゃん休みだったんだから(誰に言い訳)。
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<本日の歌>
「諸共にあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし」



山桜ちゃうやろ、というツッコミは認める。