麵地巡礼の旅。

いろんなことが煮詰まっていて、どうにも身動きがとれない昨今。
ここはご先祖様におすがりしようかと。せっかくお彼岸だからということもあって。
自分の父方&ヨメの母方の郷里である香川県を訪れた。ダブル墓参で、御利益倍増だ(罰当)。

行きは瀬戸大橋経由。高速嫌い(これは洒落でなく)の自分は、ヨメに運転をまるっと任せ。
助手席から激写。いざ四国へ。

父方の墓所のある善通寺市に到着。善通寺に寄り道。何度も近くまではきたけれど、
入ったのは初めて。思いのほかの名刹であった。「戒壇廻り」が特によかった。
お堂の下の真っ暗な回廊を、手探りで進んでゆく。「左手づたいに進んで下さい」という指示に対し、
いきなり右手づたいに進み始めるヨメ。おいおい、どこ行くねん。(←彼女は左と右をよく間違える)
すかさずツッコンだので事なきを得たが、ほっといたらどこへ行ったことだろうか。謎である。
冷たい壁を触るうち、左手がじんじんしてくる。御利益をじんじん感じた、ということにする。

やはり香川で、うどんははずせない(早く墓参しろ)。目当ての店が定休で残念であったが、
かわりにふらりと寄った店が、ここ。自分の中を流れる麵の血が騒いだ(気持ち悪いよ)。
もとい、麵センサーがびびっと働いた。ディープ度、意外性度はまずもって申し分ない。

わんこも出迎える。…嘘である、我関せず。出迎えない。

ヨメは釜玉の小を注文。

自分が注文した、ぶっかけの大。ほんまに大、だ。食った後、ぴゅうっと口からうどんが出そうに。
店主の人柄が良く現れた、やさしい、真面目な感じの麵である。いわゆるコシ信仰に疑問を投げかける
自分としては、大いに賛同できる逸品であった。
その後、自分の父方の墓参、その後、三人娘が元気いっぱいの、自分の弟宅を訪問。
姪三人は、すくすくと成長している。伯父馬鹿で申しわけないが、ほんまに三人とも可愛いと思う。
年頃になったら、ユニットを組んだらどうだろうか、と。リアルに「キャッツアイ」ができるぜ。
と、弟は警察官なので、そうなったらなったで、洒落にならないのであるが。
しかしにぎやかいな。女三人寄ればなんとやら、とはよく言ったものだ。たまに行くと楽しいが、
あれが毎日だと大変だ。
その後、夕闇せまる中、ヨメ母方の墓参をすませ、帰阪。なんとも慌ただしかったが、
充実した春分の日であった。

帰りの明石大橋は、丁度「レインボーカラー」の時間に当たり、ラッキーだった。
と、写真ではよくわからんですな(笑)