やみつき・ひとりハイク「御影→六甲アイランド」。

これも久しぶりになってしまった「ひとりハイク」であるが。
正月からこちらのメタボリックな生活を反省し、敢行した。
山に行ってもよかったのが、どんくさい自分は一人で山で怪我したらマジ危険なので。
街歩きにした。何度かやったことがある阪神地域縦断であるが、行くたびに発見がある。
まずは阪急御影駅からスタート。毎度思うが、御影(みかげ)って素敵な地名であるなあ。
素敵な場所だから素敵な地名に感じるのか。素敵な地名だから素敵な場所だと思うのか。
鶏が先か卵が先か。永遠の問題である。

御影の豪邸群を縫い、しばし坂を上ってゆく。途中、巨大な水車に迎えられ驚く。

山田太郎次郎水車」というらしい。「やぁまだぁ、われはくるくるまわっとるだけかぇ」と
語りかけても無言である。どうやらモノマネが通じなかったか、面白くなかったか、らしい。

さらに登って、このまま六甲山に上がってもよかったのだが、
しんどいので(軟弱)。白鶴美術館のところで一転、南下。住吉川の河原に降りて歩く。
見るからに高級なマンションや、ジョギングする麗しき女性(いわゆる美女ガー)を目にし、
セレブな風を存分に吸い込む。気分はエグゼクティブクラス。もっとも、気分だけだが。

いたたまれなくなったので(というか、河原は飽きたので)、土手道に上がった。
偶然、谷崎潤一郎ゆかりの地とかいう名所に出くわし、ラッキー。犬も歩けば棒に当たる。
河口まで歩くと、南魚崎駅に到着。ここから、駅のエレベーターでぐぐぐっと上がり、
とてつもなく高く架けられた橋を歩く。ミナト神戸がよく見えるが、高所が怖い自分は震える。

またエレベーターで下がると、東部第二工区へ。工場に挟まれた道を通りぬけてゆく。
ダンプとフォークリフトが行きかい、皆さん忙しく働いている(平日だからね)。
日本経済の最前線というのは、こういうところかもしれない。

工場萌えな自分にとっては、大興奮な光景である。

いよいよ六甲大橋を渡り、六甲アイランドへ。歩いて渡ると、なんと長い橋であることか。
ガイドブックでは、ここからアダムとエヴァの像やら、小磯記念美術館やらに行かそうと
していたが、フェリーオタク(どんなオタクや)な自分は、大幅にコースを外れ、フェリーポートへ。
さんふらわあ」や、阪九フェリーが停泊しており、テンションが上がる。
ただ、思ったよりガードが堅く(?)、満足にアプローチできなかった。写真も撮れず。

その後コースに戻る。アイランド内は思った以上に緑が多く、驚く。
ここは昔海だって、全部人工の地なんだあ、と思うと信じられないというか、不思議である。

六甲アイランドの南端、マリンパークに到着。本日の行程をフィニッシュ。
パーク内にあるカフェで、あったかいコーヒーと、あまいティラミスを賞味。疲れた体に嬉しいが。
たぶん本日消費したカロリー分くらいは、ここで摂取してしまった。意味ないじゃん。
まそれも御愛嬌、だ。