「プロジェクトF」その4。

ぼくの少し間があいてしまったが。プロジェクトは粛々と進行中である。
そこのあなた。「プロジェクトF」、不妊のフとはなんて安直、とお思いでは?
違いますよ。「三フレッチェ広島」じゃあるまいし。(ファンの方すみません)
「fertilization」の頭文字からとっているんですよ。て、どうでもいいな(笑)。
今まで二回。それぞれ、タイミング作戦と「トロイの木馬」作戦を試みたが、
二度、月輪菩薩のご降臨、ということにあいなった。最初からそううまくいかんな。
しかしまあなんですな。以前は罰あたりにも、ご降臨を待ちわびてたこともあった。
昔はご降臨なきを怯え、今はご降臨ありを怯える。そんな自分が滑稽な気がする。
そう人間の都合で、来たり来んかったりせんわ、と菩薩様に叱られているようだ。
いや、湿っぽくなっちまったらいけねえな。さー!切り替えてこー!
前回のことだ。いきなり明日に募兵して来い、と言われ、すっかり焦ってしまった。
前も書いたが、募兵期間は、あまり間があいても、あまり間がなくてもいけないらしい。
大体中二日から中六日がよろしい、と。おおなるほど、野球の投手と一緒ですなあ。
で、実際、めっさ間があいてしまっていたのである。おおそうか。余計な御世話だ。
今回は古参兵ばかりを「トロイの木馬」で送り込むかとも考えたが、それよりもむしろ、
未熟でも新兵さんの方がよいような気がした。が、古参兵を無駄にするのもモッタイナイ。
勝手に自分らで判断し、タイミング作戦と、「トロイの木馬」作戦を併用することとした。
勝手な判断は悪かったが、こんなん、相談できへんしねえ… というわけで。
もし前回でけとったら、「果たしてどっちのおかげなのかわからない」という面白い状況に
なっていたのである。残念。ま、原因がはっきりしとるだけ、ショックは少ないかな。
ここまででお気づきかと思う。そして世のプロジェクトF実行中の男性皆が思うだろう。
「募兵」は、正直きつい。募兵しろ、と言われると、ぼへ〜〜、という気だ。洒落でなく。
診療所内に出向いて募兵、というとこもあるとは聞くが、自分らんとこの診療所では、
自宅で募兵して、空輸せよ、ということになっている。ヨメの診察に合わせないかんのと、
なんといっても兵は新鮮さが命。いきおい、白昼堂々と募兵をかける、ということになる。
で、うちには「題材」があまりないのだよこれが。昔はたくさんあったのに、と墓穴。
母さん、僕のあの「題材」、どうしたでせうね。(知らんがな)
今一番使えそうなのは、村上春樹ぐらいだったりする。そんな畏れ多いことはできぬ。
しかも、白昼、まわりで子供が遊んでいる声や奥さん連中の井戸端会議が聞こえる。
これさ、自分は大真面目やのに、もし見られたら、通報されてもおかしくないやん(哀)。
そして時間がない。焦りが募る。しかしそこは精神一統、何事か成らざらん、であるよ。
最悪な条件の中、前回はよう頑張ったわ。自分をほめたいと思う。
今回は反省をいかし、マドンナ主演の艶っぽい映画を「非常用」として録画しといた。
調整登板には成功したものの、立ち上がりに不安を抱えている故。転ばぬ先の杖、だ。
いやこれ、かのゴールデン・ラズベリー賞にも輝いた大作で、元々興味があったのだよ。
いや嘘、それは二の次だ。「プロジェクトF」という崇高な目的のため仕方がないのだ…
と、ヨメ公認で、いろんなところに大義名分を振りかざすようになってしまった。とほ。
大義名分と言えば、取りあえず元気つけないかん。スタミナが勝負だ、ということで、
仕事帰り、「天一」のラーメンを食いに行った。調子に乗ってギョウザまでつけてもうた。
深夜のラーメン、しかも「天一」。普段であれば、ヨメからの「投げっぱなしジャーマン」
ぐらいは覚悟すべき蛮行である。これも役得役得、にょほほ、であるよ。
というわけで、もし今回でけたら、今度は「マドンナと天一のおかげで君は生まれた」と、
面白いけど、将来の子供に言うべきかは迷ってしまう事態になろうが… 果たして。
(あくまでその題材は「非常用」ということを付け加えておきます←言い訳がましい)
おまけ、「天一」の食後、籤があたって、「天一のミニどんぶり」をもろた。小確幸
先日「福本豊トークショー」も当たったし。ヒキの弱い自分にしては珍しいことだ。
こんなとこで運を使ってる場合か、という話もないではないが…
いやいや、最近上向き上向き、ツイてるぞ、ということにしておこう。

もしでけたら、その子が物心ついたころに、記念に渡すとするか…(笑)