タイ珍道中1「欧米か」。







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もう大分前のこととなったが。書こうと思いながら、いつまでたっても書けないでいた。
いまいちまとまっていないのだが、そんなん言ってたら永久に書けそうにないので。
とりあえず書き始める。なにぶん前のことで、記憶違い等多々あるかと。ご容赦。
時系列とかももう、ぐちゃぐちゃなんだが、とりあえず思いつくまま、したためた。
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あれは今年のお盆の前じゃったか… 暑い夏の日じゃった…(そんな前ちゃうやろ)
タイはバンコクと、他、古都・アユタヤ、「戦場に架ける橋」カンチャナブリ等を訪れた。
タイ航空は素晴らしいと聞いていたが、高いので、もとい、時間があわなそうだったので、
ベトナム航空の乗り継ぎ便を利用した。ベトナムの空気をおまけで吸えたのもよかった。
ま、空港だけやねんけど。しかしこの乗り継ぎが帰りに意外な結果を生むのだ、と伏線。
道中が長いので、本を何冊か用意していた。機内が落ち着き、さあ、と一冊手に取る。

豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫)

豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫)

バンコクに行く以上、読んどかないかんかな、と思った。ところが無知の哀しさと言うか。
これ、シリーズものの第三巻やったのな。本当は一巻から読まないといかんのやろうけど。
それは面倒臭い、もとい、その時間的余裕はないので、そのままトライすることとした。
まあ、『スターウォーズ』も途中から始まっても話がつながるわけやし、大丈夫やろ、と。
いやその論理はおかしいな。やっぱり、さっぱりわからんかった。当たり前ながら。
あきらめて、次の一冊。
マークスの山(下) (講談社文庫)

マークスの山(下) (講談社文庫)

間違えた。上巻はトランクの中に入れっぱなしだ。おおそうか。
やる気をなくしたので、機内食食って寝た。と、出だしからケチがついた感じであった。
一日目は着いて食事して寝るだけ。本格的に活動したのは二日目からだ。
二日目はバンコク市内を観光した。率直な印象としては、栄えているところといないところ、
その差が(日本以上に)大きいな、ということだ。デパートや高級ホテルはすごくきれい。
でも一本路地入ったら、50年くらいタイムワープできる感じだった。それもまたよし、だが。
BTS新交通システム)の近未来的な車内から、古めかしい市場の雑踏を見るのは感慨深かった。
おお、BTSといえば、そして「深い」と言えば。BTSのプロンポン駅構内の売店を通ったら。
何か見たことがあるけどなんか変やな、というポスターに目が止まった。それは十ウン年前?の、
F田K子(通称Fキョン)だった。その隣には同年代とおぼしきアRASHI(伏せる意味なし)のも。
おそらく日本では発禁レベルやでこれは。思わず写真に収めたが、ここに上げる勇気はない。
興味のある方は、プロンポン駅に行って実際見て下さい。(それかうちに来て下さい)
脱線ばかりで、ちっとも話がすすまない。失礼。
やはり観光はお寺が中心となった。王宮敷地内のワット・プラケオ、「暁の寺」ワット・アルン、
そして涅槃仏で知られ、付属マッサージ処が嬉しい(そして痛い)ワット・ポーは一通り回った。
その美しさはやはり、聞きしに勝るものだったが、そんな高尚な描写は三島先生に譲るとして。
ムーランレベルの感想としては。きらびやかで、装飾が楽しかった。日本の寺とは全く違う!
装飾の中でも、ヤックとかモックとかいう、台座をささえていたりする獣神が特に面白かった。
ヤック、モックと聞くと、じゃあフックはどこにおんねん?と思ってしまう中年オヤジを許せ。
あと、思ったのが、「欧米か」いうくらい欧米人(とおぼしき容貌の人々)が多かった。
あっちがバカンスのシーズンなのと、欧米人の好きそうな場所を我々が巡ったからなのもあろう。
それはそれでいいんだが。欧米人の、特に女性は、タンクトップにホットパンツ、という人もいて。
裸かお前は、と言いたくなるほどだった。で、タイのこういう寺院は、ドレスコードがあるので、
諸所で止められてた。ガイドブックに書いてるやろ。少なくとも『地球の歩き方』には書いてるぞ。
結局、彼らにとって、こういう場所は「オー、エキゾチック・タイランド!」な場所にすぎず、
崇拝、まではいかんでもリスペクトの対象ではないんかな、と言ったら言い過ぎだろうか。
いやま、日本人にもあっちの教会で愚行に及ぶ人がいるというし、お互い様なんかいな。
とにかく、人のこと言う前に、自分が気をつけないかんな。謙虚にならないかん時はある。
最後、ワット・ポーでマッサージが終わった後、敷地内にいたにゃんこと仲良くなった。
親しみをこめて、ポーちゃんと名付けた(笑)。彼らにゃんこは裸でもOKらしい。