「Road to 大阪城」2。

「10000人の第九」レッスンも既に二回が終了した。
前述のように、今年は全六回の「経験者コース」を選択した。もう三分の一、だ。
たった一回の経験で経験者面(誰がヅラやねん)するのもおこがましいとは思ったのだが。
さすがにまた初心者コースで全十二回やんのはしんどいかな、というのがひとつと。
朗々と歌える時間が長い方が楽しいかな、というのと。いずれもヨコシマな理由だ。
ただそこは自己責任がつきまとう、というか。さすがに経験者コースは容赦ない。
当然ながら、できることが前提で進む。できない分は自ら補わねばならないし。
できない時の恥ずかしさは、初心者コースの比ではない。そこは両刃の剣。
恥ずかしさのあまり、休んじゃおかな、と弱気の虫が囁かないではないが、
今回は許される欠席は一回のみ。おちおち気軽に休んではいられない。
参加料九千円即ち一回千五百円がもったいない、というのもある。(より重要)
十二回の初心者コースと六回の経験者コースが同じ値段なのはひとつの謎ではあるが、
まあ、それだけ密度が濃い、ということか。実際、そうだからよい。(なら書くな)
前の先生が、お話が面白く、理論的で厳しい指導をしてくださる先生だったので、
それが変わってしまうのが残念だな、と思っていたが。今回担当して頂いている
先生も、勝るとも劣らぬいい先生でよかった。言うたら素人である自分らにも、
プロとしての助言をし、高い水準の要求をしてくださる。お話も非常に深い。
以前代講できてくださった先生や、リハーサルを担当されていた先生などは、
「とにかく楽しくやりましょう」「ここだけできりゃいいですよ」的なご指導だった。
それはそれでひとつの方針だし、こっちのほうが水が合う方もいるのであろうが。
自分は根がオタクであるから。「おとな扱い」の細かい指導の方が嬉しかったりする。
それにしても厳しいのは確かだ(どないやねん)。時にネをあげそうになる。
自分らだけこんなシャカリキに完璧を目指しても、ゆるい他のクラスもあるんやろうし…
あるいは、自分も去年結構テキトーやったけど、ごにょごにょごまかして参加してたし…
そう、悪魔が囁いてくることもあるが。いやいや、自分は一万分の一なんじゃなく、
自分ひとりがかけがえのない一。そう再び思いなおし、必死についていく所存だ。
今年の第九は、「被災地へのメッセージ」というのが第一のテーマであるらしい。
自分らが歌うことで何が伝えられるかは、まだわからんねんけど、それを自分も考えながら、
十二月まで頑張ってゆきたい。