「プロジェクトF」その2。

今回のことで、ネットとか本とかでいろいろ勉強さしてもらっている。
それで思ったのは、圧倒的に「女性向け」のページや本が殆どだ、という点である。
二人の問題であるはずなのに、この差というのはどこからきてるんだろうか。
一因として、不妊が主に女性の問題ととらえられている、ということがあるだろう。
考えてみれば当然のことだが、男性が原因の場合もある。その割合は実に5割近いそうだ。
今日はその辺のとこの話だ。
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タイミングを合わせ(詳細は自粛←しつこい)、次は「フーナーテスト」という段階に進んだ。
これは我が精鋭たちが、本陣や脇本陣を目指して進んでいく、その流れが正常かを調べるもの。
本陣に続く関所に、どれほどの我が精鋭たちが存在しているか。関所からサンプルを取り出し、
その兵数を顕微鏡で数えるのである。てごめん、オブラートに包んで書くつもりが、なんか、
書けば書くほど変な感じになってるが。ま、すみません、このまま行かしてもらいます。
果たして。結果は。
0、零、ゼロ、であった。死体すらない。全く影も形もなかった、ということだ。
結果だけ聞けば、これほどショッキングなことはない。正直、非常に驚いた。
ただ落ち着いて聞くと、この現象はいろいろな解釈ができるようだ。
実はタイミングが少し早かったということで、精鋭たちが脇本陣奥の院の方まで既に行ってしまったか。
あるいは、精鋭たちを招集する頻度の問題。頻繁過ぎてもいかんし、間をおきすぎてもいかんらしい。
その関係で、たまたま今回は精鋭たちがいなかったか。(実際、間をかなり置いていた。余計な御世話だ。)
あるいは…、自分にとっては考えたくないことだが、そもそも根本的に精鋭たちがいないか、である。
フーナーテストの直後、友人と飲んだ時に、この話をしたのだが、見栄を張ったわけでもないんだけど。
「ほとんど」いなかった、と言ってしまった。自分でも「ゼロ」というのが受け入れられてなかったのだろう。
その後友人の「全くいないわけやないんやし」「可能性はあるわけなんやし」という励まし(?)に対し、
「お、おお、」と生返事をするのみだった。ごめん、私、ウソをついてました。この場をお借りし謝罪します。
次の段階は…、お分かりのように、実際我が精鋭たちを調べる、ということである。
中何日だかの登板間隔をしっかり守って、あたかも熟練の名投手のように素晴らしく調整をした。
そして検査日。自宅にて我が精鋭たちに緊急招集をかけ(これも詳細自粛)、ヨメが精鋭を乗せたヘリを
お腹で温めつつ(鶏?)、クリニックへ。さすがに電車に乗るのはためらわれたので、車で向かった。
道すがら、ハンドルを握りながら、いろんなことを考えた(危ないよ)。
もし、いないならいないで、ショックではあるんだが。これでいきなりプロジェクトFは終了。
それはそれで楽になれる、ちうことなんかなあ。また、自分が原因てのは、ヨメには本当に悪いけど、
ある意味気持ちの整理もつきやすいかもなあ。まあ、もうできへん、というのを前提にこれから
暮らしていかないかんなあ。つうか、自分、できるできへん、どっちにも対応してへんよなあ。
これもある意味ええ機会かもしれんなあ。そうは言いながら、全くいない、ていうのは、正直、
一人の男として、一匹の雄として、やっぱり微妙な感覚があるよなあ。神がいるなら、どうして
そんなことするかなあ。でもこれも、自分の業ってやつなんかなあ(思い当たるフシは多々ある)。
うんたらかんたら。煩悩が108を優に超えて、どんどん頭をよぎった。
で、結果。
よくぞ生き残った、我が精鋭たちよ。というわけで、今度はゼロではなかった。
かくして、プロジェクトFは続行、と相成った。それは一体、よかったのか悪かったのか。
まあ、ええことにしょう。また、このぐちゃぐちゃ悩んだのを、全部覚えとかないかん。