「プロジェクトF」始動。

タイ旅行記も書きたいのだが、今回はこちらで。前回「いろいろある」と述べたことの具体的内容だ。
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本当に遅れ馳せながら、今月よりいわゆる「不妊治療」を開始した。不勉強の至りを恥じるばかりである。
うちは結婚して9年と少し。最初の数年は、自分とヨメの都合もあって、子供を設ける状況ではなかった。
まあいいかな、と状況が変わった後も、諸事情により、積極的に努力しようとは、なっていなかった。
できたらできたでええんやろけど、まそれは、こうのとり城崎温泉行き次第(どこに行く)、てことで。と。
極めて鷹揚に構えていた。自分の親もヨメの親も、一切口に出さないということもあり、
よく言われる「周囲のプレッシャー」というのもあまりなかった。たまに微妙に遠い親戚や友人の友人レベルの
友人が、親切な忠告を(時に非常に直接的な形で)くれることもあったが。そういう人とは次第に疎遠になった。
彼らのことは人間的に好きな部分もあったので、一抹の寂しさも覚えるが、まあそれも仕方あるまい。
もっとも、夫婦ともどもアラフォー真っ只中の今となっては、そういう忠告をされることもめっきり無くなった。
それに反発を覚えたわけでもないんだが、まあ、もうチャンスはそう無いのではないだろうか、と。
やる後悔とやらない後悔では、やらない後悔の方があとあと痛いのではないか。まあいうてもラストイヤーやろし。
そもそも何故子供が欲しいのか、或いは自分に子供を持つ資格があるのか、その辺はクリアでけてへんのだが。
まあ、そいうのは、でけてから考えたらええんちゃうか。もらえるもんはもろといたらよろしいやんか、と。
そんなゆるい感じで、まずはヨメが医者の門をたたくこととなった。と、前置きが長くなって申し訳ない。
ここまでお読み頂いてお分かり頂けるように、ほんま自分らは、オッペケペーというか、油断しまくりというか、
世の、それこそ一生懸命努力して不妊に取り組んでいる夫婦からしたら、ムカつくかもしれない甘い夫婦であって。
不妊治療している」などとても言えない。というわけで「プロジェクトF」と可愛く呼び変えている次第(は?)
そういう雰囲気が医者にも伝わったのだろうか、いきなり冷や水を浴びせられることとなった。
N市にある、名医という誉れの先生にお世話になったのだが、そういう言い方の先生なのかもしれないし、その日は
機嫌が悪かったのかもしれないが、「本気?」「無理ちゃう?」「無駄な努力かも?」とケンモホロロであったと。
ただこれは、この甘甘の夫婦を試していたのかも。ともかく、そんなに状況は切迫していたのか、と認識を新たにした。
初めにして道の険しさを垣間見た次第である。
次は、これこれの日にタイミングを合わせてもらって、その翌日に検査する、ということでその日は終わった。
タイミングを合わせるというのは、タイミングを合わせるということだ。おお、対句のような解説で失礼します。
ところがその「指定日」は丁度タイ旅行の最終日、夜行の飛行機で帰ってくるという日で。どないしまひょー。
出発前レイトチェックアウトを利用するかー、あるいは乗り継ぎでベトナムの空港で時間あるか、ておい!
と真剣なんかふざけてるんかわからない議論が繰り広げられた。
どうにかこうにかタイミングをあわせて(どうやったかは自粛)、さて検査ということに相成った。
その結果でまた悶々とすることになるのだが、もう長くなったので、それはまたの機会に。
まあ、この道の先に何が待っているのかはわからんが、道中を二人で語らいながら歩むことを楽しみたい。
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<おことわり>
少し茶化したように書いているかもしれませんが、こういう問題に対し、明るく話が出来る雰囲気に
社会になってほしいし、自分もそうありたい、ということを願ってのことです。
気分を害されたかもしれない方に対しましては非常に申し訳ありませんが、何卒ご容赦ください。
次回からもこんな感じで行ってしまうかもしれませんが…