Gの惨劇。

警告します。本日の日記は、あの忌わしく憎き、人類の敵・Gについてであります。
読者の皆様に不快感を及ぼすことを恐れます。私同様死ぬほどGが嫌いな方は、お読みにならないで下さい。
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それこそ虫が知らせたのだろうか。
帰宅途中、そいや、今年は自宅でも職場でも(!)Gが出ないなあ、セミが少ないのと関係あるんかなあ、
とボンヤリ考えていたのだ。思えば、この時はかりそめの平和を享受しているに過ぎなかったのか。
ひとっ風呂浴び、パンイチ(失礼)で涼みつつ、ほけーー、とテレビを観ていたところ。
時は来た。
バサバサ!! という大音声とともに、黒い物体が頭上を超え、壁に止まった。最初はカブトムシかと思った。
Gだよ… 
それこそカブトムシ級の、巨大にして黒々と光った、最悪級のそれであった。
どうして奴さん(死語)は、人類にかくも絶望を与え得るのだろうか。しかしその絶望を振り払い、闘わねばならぬ。
逃して繁殖でもされたら、オオゴトである。また、自分には、闘わねばならない、もうひとつの理由があった。
「どうしよ、私が殺ろか?」 これである。
「いや、今回は自分に行かせて下さい、山さん…」(誰が山さん)
ヨメと結婚前会っていた時、Gの出現に対し、「ひえ〜〜〜〜〜〜」という派手な悲鳴を挙げたことがある。
いや、自分が、である(哀)。それ以来、Gに弱い人、の名を恣にしてしまった。今回は汚名返上といきたいところ。
「いややる、やるけど、取り合えず服着させてくれ!」
と、言ってることやってることが、まるで挙動ってるぞお前。
急ぎ服を着、壁に貼りついている忌わしきGを丸めた新聞で刺激する。隘路では無類の強さのG。
ここは陽動作戦で、オープンスペースに引きずり出したいところ。が、敵もさる者。すかさず家具の下に埋伏。
どこだ。張りつめた緊張とともにそこを覗き込む。と、足先にぬるっとした感触!悪寒が全身を駆け上がる。
バンバンバン!!!
「泣きわめく子の無茶無茶パンチ」よろしく、全身全霊をこめて、これでもか、とGを叩きつぶした。
漫画のようにぺったんこになったGを20枚くらいのティッシュでくるんで、廃棄。
勝った… しかしこの余裕の無さ。
勝ったのはよかったし、ヨメに対しリベンジ(?)も果たせたというものだが。
腹が立つのは、ヤツらである。少しくらいは戦力になると思ったが。気づきさえしてなかった。
いつもは鳥や蝶を追いかけているのに… おい、こんな時くらい、少しは手伝ったらどうだ! 
しかし、食ってお腹壊されてもまた困るしねえ…
でも次回に備え、オモチャで訓練するとする。ホウ酸団子は巻きまくったが、次の闘いは既に始まっている。
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ヤツら1号。

ヤツら2号。