惨敗。

だめだこりゃ。次行ってみよう。本日冒頭は、いかりや長さん風にお送りいたします。
いやはや、二次試験。やっぱりやられました。さすがに二週間の付け焼刃は粉々に飛び散った。
また、こそこそ隠しだてしとるババ色な根性では、最初から気持ちが負けとった、いうことだ。
あらためて正直に白状しますと、受けていたのは、英検一級の二次試験でありました。
自分ひとりに対し試験官2名(母語話者1名+日本人1名)によってなされる面接試験である。
入室後、挨拶から世間話を1分ほど交わして、いよいよ、5つの「お題」が与えられる。
そのうち1つを選び、1分間構成等を考えて、2分間スピーチをする。その後、質疑応答がある。
私をご存知の方はお分かりと思うが、このアドリブの効かない&緊張しいの私にとってはかなりハードル高い。
日本語でもカミカミグダグダやのに、日本語でも会話苦手やのに、どうして英語でこんなことできるだろうか!
果たして、試験の首尾は、というと。いやもうね、ホセに代わりに行ってもらったらよかった。
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おもてをあげよ! 苦しゅうない!
無礼である! 手打ちにいたす! (ハコ入り)
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Attitudeは、よっぽどホセの方がええんちゃうやろか。下手したら、Interactionも。とほほやで。
いやはや。最初の世間話は、ギクシャクしつつもなんとか押し込んだのだ。そしてお題拝見。
ひとつがピカっと光った。なんと、やったことがあるやつだ。このヒキの弱い自分にして、大チャンス到来!
役満をテンパッたような気分となった。それで文字通りテンパッてしまったのだから世話はない。自分らしい。
そっから舞い上がってもて、自分でも「何言ってるだ〜よムーラン」とツッコミたくなるようなひどさだった。
質疑応答に至っては、目を覆うばかり。試験官の冷ややかな視線にますますナーバスになり、はあ。
たぶん「賛成の反対の、そのまた反対なのだ」とか、「ないないあるよ、ないあるあるないあるないない」とか、
そんなことを言ってたのではないかと想像する。よく覚えていないが。覚えていないところがまた、情けない。
帰り、堂島川の川面を見つめながら、敗北感にひしひしと浸った。よく考えたらその場所は、自分らがかつて
結婚式を挙げた式場のまん前であった。場所もそうだが、頭に照りつける強い日差しがまた、悲しみに輪をかけた。
それで頭が沸いたのか、「英語ができて何が偉いねん! 向こうに生まれただけで、或いは暮らしただけで、
苦もなくしゃべっとる奴、いっぱいおるやろが!」ちう、英語学習者にとって「それを言っちゃおしまい」な
負け惜しみがこみ上げたり。「一次合格が故に人は苦しまねばならぬ!」と最低サウザーを気取って見たり。
もう、代償補償自我防衛。あらゆる面で知る自分の弱さ。それとちっとも向きあっとらんねえ。反省しきり。
一日たって落ち着いた今。あらためて思うに。やっぱ偶然にしろ今の自分が一級取ったらいかんやろう、と。
また一級取得が目的じゃなく、英語力向上、コミュニケーション力向上が目的であること。
いや、むしろ向上してじゃあ、何を受け取り何を伝えるのかが、より大事であること。それをしっかり見極め、
日々そのために努めることが大事なのではないか、と。そこまで思い至った。その手段として、一級がある、と。
そこんとこの論理にはまだしっくり行ってないねんけど。ま、ごちゃごちゃ言わんと本気で勉強せえ、とな。
一次合格後は、一年間一次試験が免除される。今度は違う自分で試験官に対したい。自分もその自分に会いたい。
上村愛子じゃないが一段一段、レベルをあげて、また次、だ。英検の略称はSTEP。まあよういうたもんだ。
負けたら終わりの高校野球と違って、英検はRPGのボスキャラのように、何回も相手をしてくれる。
そして入試や他の厳しい資格試験とも違って、年に三回も挑戦権がある。こんな「おいしい相手」はいない。
それ以上に、英検にとって自分は実は「おいしい客」なのではないかと、ちらっとだけ思う。それが悔しい(あら)
今後「猫」「本・映画」「旅・ハイク」「野球オタク」の他に「Road to 英検一級」も話題にさせて頂きます。
今まで隠してて申しわけありませんでしたが、皆様の声援を背に(勝手に言うな)精進してまいります。
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<おまけ>

猫に見る格差社会
こいうの、動物本能として仕方ないんかねえ…