奮闘「育自」中。


「アントニオ」(家庭内ランキング2位)
好きな場所:窓際。冷蔵庫の上。こたつ内。
好きなもの:ヨメ。押し入れのふすま。カツオ。ホセの餌。
苦手なもの:ホセ。Moulin。
特技:ドアノブアタック。高速トイレみがき。モーニングコール(←何)。子鳴きじじい攻撃。

「ホセ」(家庭内ランキング1位)
好きな場所:ソファの上。ヨメのドテラの上。こたつ内。
好きなもの:猫用つめみがき。ひもという全てのひも。Moulin。アントニオの餌。
苦手なもの:水洗トイレを流す時の音。細い場所。高い場所。
特技:スリスリ攻撃。ウニウニダンス。帝王のポーズ。アントニオいじめ。アントニオが開けた場所を通ること。
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ねこsが家にやってきて、一週間が過ぎた。早いような、遅いような、そういう感覚だ。
生活は一変した、と言っていいだろう。何かにつけて、ねこ中心にものを考えるようになった。
ヨメにいささかアレルギーの気があるようなので、毎日の掃除に気を使うようになり(今までは?)。
外出や家事も、常にねこの存在を意識してするようになる。仕事のタイミングですら、そうである。
いざこうなってみると、自分らが今までいかに自由気ままにやってたか、を痛感する。
比べるのも失礼かもしれないが、子供さんがいらっしゃる家庭の苦労がしのばれる、というものだ。
しかし、それも生活にいいリズムと刺激を与えてくれるのでよい。何より朝起きが早くなった!
当初、アントニオが四六時中にゃあにゃあ鳴くし、なだめてもすかしても、何ともどうにもならず。
また、アントニオが一瞬にして「ドアノブアタック」を習得し当初「立ち入り禁止」を考えていた地域に
やすやすと入ったり。アントニオの病気のため、二匹の餌を違えないといけないのに、どうしても二匹が
お互い違う方の餌を欲しがったり、と。三日目ぐらいには3M!(モーマジムリ)と悲鳴をあげてしまった。
また、いけないことだが、どうしても大人しい(ように当時は見えた)ホセの方が可愛く思えてしまって。
そういう、自分の中の嫌な部分をまざまざと見せつけられ、非常にしんどくなってしまった。
しかし保護主さんの励ましも頂き(←泣きついた)、気をとりなおしてもう一度頑張ってみよう、となった。
いうたら育児みたいなもので(経験ないけど)。育児とは「育自」と見つけたり、だ。なかなか思う通りに
ならない状況にどう対処するか。或いは状況をどう観察し解釈していくか。自分とどう向き合っていくか。
二匹は逆に自分に教えてくれている気がする。自分にとっては、この上なく貴重な経験かとも思う。
何より、かわゆいときは、悶死するくらいかわゆいからねえ… すんません、これは完全な親バカですが。
その「観察」で最近発見したのは、ホセの意外な「オレサマ」ぶりである。大人しいと思っていたが…
やはりこれぞ、「ねこかぶってた」というわけで(笑)。ソファから「苦しゅうない」と見降ろす姿に接すると、
ははっと平伏するばかりである。なんたって、家庭内ランキング4位の私である。「首位」にはかなわんよ。
また、アントニオに対する仕打ちが、なんとも。「つめみがき」や「おもちゃ」の排他独占はもとより。
アントニオが開けたドアを後からついてゆく姿は、「露払い」と「横綱」という感じである。
最初は、しおらしくかわゆく後をついていっているなあ、と思ってたんだけどねえ… なんだか怖い。
今後とも、日々発見、日々成長、楽しんでゆきたい。
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<本日の言葉>
「…はっきり覚えてるのは、小学校のころ、家族みんなでいるでしょ。そしたら、突然、
 『わしは子供の中で、隆博がいちばんかわいい』
 って言ったんですよ。隆博っていうのは、兄貴なんですけどね。そんなん絶対、言ったらあかんことでしょ。
 おかんは怒ってね。
 『アホか、あんたは。私は3人の子供、みんな同じくらいかわいいわ』って言ったんですよ。それでも、
 『いや、わしは隆博さえおったらええ』って。」

                     松本人志『愛』より。


アントニオが鳴くのに参ってた頃、この一節を思い出して、苦笑してしまった。
今は同じくらいかわいいからいいんですけど。