ときめき・ふたりハイク…城山・荒地山。

桜にはまだ早かったが、気持のいいハイクであった。
阪急芦屋川から北上。豪邸を横目に見つつ、城山を目指す。
いささかプロレタリアートな気分に浸る。(どんなんや)
いつものごとく、寝坊して出遅れたので、半分も行かないうちの城山でお弁当に。
斜面を登ってくる、ぬくい空気に春をビンビン感じまくった。
その後、尾根伝いに荒地山へ。そこには、少し岩登りをせねばならない箇所があるとガイドブックで見ていた。
で、前方に岩場が見えてきた。まさか、あれやないやろー、と半笑いで前方を見つめていたが、
だんだんその岩場が近づいてきて、顔が引きつってきた。高所恐怖を抱える自分にとっては、まさに地獄。
しかし今更「ぼく、できみゃい、登れみゃい」と帰るわけにはいかない。もう、必死のパッチで登った。
「わしゃ止まると死ぬんじゃ」じゃないが、止まると恐怖感が出てくるので、ざしざしざし、とわき目も振らず。
気づけば、ヨメを完全に置き去りにしていた。いざとなると一人で逃げてしまう愚行、またやってしまった…
幼少のころ、ツクシとりをしてて、気づいたらオバサンが仁王立ってたので、弟妹を放って逃げたこと。
また、カリブの海では小さいながらもサメに遭遇し、ヨメを放って泳ぎ逃げたこと。(蹴られた、とヨメ談)
それに続いてまた、である。一生言われるネタがまた増えたでござるよ。
そんな微妙な空気の中、荒地山山頂に到着。まったりとくつろいでいると、にゃあ、っと猫が現れた。
なんでこんなとこに、こんなきれいな猫がいるのか、と不思議だった(しかも岩場に) 幻を見てるようだった。
荒地山在住、ということで、ジャン=アレヂと命名し、後ろ髪を引かれる思いで別れを告げた。まだおるんかなあ。
その後は、暖かい西日を感じながら「太陽と緑の道」をずーっと降りてきた。実に爽快だった。
最後は保久良(ほくら)神社というところに出た。斜面に植わるのは全部桜だ。全部蕾なのが残念だったが。
脳内変換してバーチャルな花見を楽しんだ。ここ、穴場的名所なんではないかなあ。
阪急岡本まで出て、六甲までちょっとバックして、駅から少しのところの「ふじ温泉」で汗を流した。
ちょっと足を延ばせば、いろんな名所が近くにもあるよなあ、と認識を新たに。
すみません。カメラが電池切れで死んでますので、今回は写真なしです。悪しからず。