できるときに、できることを、できるだけ。

甚大な津波の被害、加えて、原発の危機。
避難所のみなさんの窮状。物資・燃料・医薬品の欠乏。
計画停電による、50KHz圏のみなさんの不自由。
伝えられるニュースのそれぞれに胸をしめつけられ、そして、
何もできない自分と、何一つ失っていない自分に罪悪感すら覚える。
そんな中、ラジオから流れてきた言葉が、ぱっと光を与えてくれた気がする。
「できるときに、できることを、できるだけ」
道上洋三アナウンサーが語るその言葉は、阪神大震災で繰り返されたコピーだとか。
自分が何かを大きく変えられる者である、というのは思いあがりである。ただ小さなことはできる。
そして、何事にもタイミングがある。ニーズがある。できる範囲で、適切なタイミングで、
その時には全身全霊をかけて、というのがこういう時の心がけではないのか。
そしてそれ以外の時は、その時に備える、或いは今、できることをやっている人を応援する。
それしかないのではないか、と。あと、これは自分の生徒にも言ったことなのだが、
こんな時に、元気にしてていいのか、とも思うが、今俺らが元気をなくして、誰が日本を元気にするのか。
心は泣いてても、顔は笑っててもええんではないか。そして、自分の本分を尽くすしかないだろう。
というか、今こうして電気を使ってパソコンに向かっていること自体どうなのか。
先日も、実はなんとも呑気な事を書いてしまったのではないか、と悩むものである。
ただ、同様の思いを抱いている人の、少しでもヒントになって頂ければ、と書いた次第である。
もう一度言う。
「できるときに、できることを、できるだけ」