京に清流あり、名湯あり。


嵐山・渡月橋より。絵葉書的写真だ。

人大杉

どっかの紅葉。真紅が印象的。

美しい紅葉だが、これもどこだったか忘れた。
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「第九」騒ぎでなかなか書くことができないでいたが。
先月末、実はまた京都をゲリラ的に訪れていたのだ。ただ、時間をおいてしまったので、
記憶がかなりあいまいだ。いくぶん投げやりな記述はそのためである。ご容赦。
殺人的な混み様に圧倒されつつ、阪急電車に揺られてまずは嵐山へ。
ハイ・シーズンに来るのは実ははじめてかもしれない。
常時利用なさっている方は御存知だろうが、阪急は最近、嵐山に「頑張ってる」。
河原町や神戸、T塚から普段はない直通電車を走らせるなどの意気込みようである。
残念ながら、T塚(なんで伏せる)からの直通には今回、時間が合わなかったが。
桂から乗り換えた車両がたまたま、河原町からの直通であり。
鉄分たっぷりの人々がカメラ片手に人を押しのけて、必死に写真を撮っていた。
自分は写真と模型はやらないので(何をやるのだ)、生温かく見守るに留める。
艶やかな装いの、紅葉見物の人ごみの中、完全に「山」装束の我々は場違い。
しかし人は多かった。特に渡月橋はすごかった。殆どベルトコンベア状態だ。
そういや渡月橋は「別れの名所」と言われてたな。これって我々の周りでだけかしら。
話はそれるが、関西二大別れの名所(勝手に決めた)の片割れ、T塚ファミリーランドは、
今は違う施設に変わってしまってて。やる気のない犬が出迎えてくれる。て関係ないか。
我々は本来、嵐山が目的ではなかったので、賑やかな通りを避け、裏道を選んだのだが。
これが逆に、なかなか趣があってよかった。その後、ニ尊院から化野(あだしの)へ。
言うときながら、せっかくだから、とここで思わず時間を使いすぎる。
さらに歩みを高雄方面に進めると、山影が濃くなってきて、清滝川が寄り添ってくる。
「清滝」とは良く言ったもの。都からほんのわずか離れた場所に、こんな清流がある驚き。
結構大きな魚影もあったりで、テンションはあがる。ヤマメかイワナニジマスか。
遠目にはわからないが。まあ、かっこいいのでイワナだということにしておこう(偏見だ)。
途中清滝川の川原で食事。湯を沸かして作ったラーメンをすする。湯気が昇るその先に、
空一面、カゲロウ(昆虫の)が漂う。なんとも、幻想的に美しい光景である。
一日二日でその短い生涯を終えるというカゲロウの、命の最後のきらめきなのであろうか。
ごめんなさい、この先の記憶がどうもあやしいのだ。別に飲んでたわけではないのだが。
腹が一杯になって意識レベルが下がったからだろか。次の記憶は、日も傾いてきた頃、
メインの目的地・神護寺の麓まで来たときである。足を棒に今まで歩いてきたところに、
「どや顔」で立ちふさがる長い長い石段。一瞬ひるみそうになるも、心を鬼にし参拝。
また敷地内にあり、ヨメが不思議な縁を感じ興味があるという、和気清麻呂の墓も訪れる。
墓の周りの紅葉は、それはそれはすごかった。まるで我々の訪れを待っていたかのようだ。
ただ、嵐山で使った時間のしわよせがここに来て。十分見回れないうちに閉門となってしまう。
また、この後訪れる予定だった、西明寺高山寺も断念せざるを得ず。残念。
神護寺もあわせ、今度はゆっくり参拝したい。しかしまたあの石段をあがるのか・・・
バスで都は四条大宮に戻り、壬生の町家を縫うように歩く。「壬生義士伝」の場面を思い出す。
旅の最後は、三条の商店街からちょっと入ったとこにある、「トロン温泉」で疲れを癒す。
正直、たかが銭湯、と見くびっていたのであるが。これがなかなか。隠れた名湯である。
芯からあったまった。ここのテレビで、白鵬優勝を見届ける。豊ノ島、あかんかったか。
すまんな、これも男の勝負だ。悪く思うな(あんた誰?)
皆さんも。京都は三条を訪れられた時は「トロン温泉」。是非。
http://nttbj.itp.ne.jp/0758416653/index.html?Media_cate=populer&svc=1303
蛇足ながら。この名を聞くたびに、これを思い出すのですが。ほんま蛇足。

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