ひみつ特訓。

一万人の第九、ついに当日の座席券をゲットした。
「三回欠席でクビ」との鉄の掟にビビりつつ、頑張ってきたが。
正規レッスンが残り二回となった時点で、「クビ回避」が決定。めでたし。
これでもう、心置きなく休めるぜ(おい)。いやいやそれは冗談として。
いやほんと、前にも書いたが。本当にあと本番までいくばくもないであるに、
本当に歌えるようになるんだろうか。不安は募る。なんとか歌詞は覚えたが。
(しかしどえらい苦労した。「単語覚えなさい!」て日頃怒鳴ってるわりには)
自分は、ほんまどんくさいので、出ないところで出てしまったり、出遅れたり、
違う箇所で違うフレーズを歌ってしまったり、てのが本当に心配である。
Ja, wer auch nur eine と Kusse gab sie uns und Reben の混同。
steht vor Gott の二回目の steht を忘れがち。
laufet Bruder, を「フェイント」にひっかかって先走って出てしまう。
フーガのとこの、Seid umschlungen で出て行くタイミング。ううむ…
あと、Andante maestroのとこの高音域が出るかどうか… 出る確率は五分五分…
先生がレッスン中、
「音符が五線からはみ出してるのはベートーベンがノリノリになってる証拠」
とおっしゃっていたが。まさにここ、「はみ出しっぱなし」の部分で。
オッサンひとりノられても… こっちにとっては苦行以外の何物でもないぞ…
ここでノドをからしてしまっては、後に続けなくなってしまう…
しかし泣き言を言うてもはじまらんので。先日の休みには、M庫川の橋の下で
一人、ひみつ特訓を敢行した。うまい具合にコンクリと雑踏に音が吸収されて、
気付かれずに歌えるかな、と思ったんだが。橋の上にマル聞こえやったら恥ずかしいな。
時々犬の散歩に人が通りがかるのも困った。人はともかく犬に不思議そうに見られた。
来週は、「山ごもり」でもした方がいいかもしれん。
しかし、こういう、スポ根漫画のようなノリ、嫌いではない。既に目が星君、である。
泣いても笑っても正規レッスンはあと一回。待っていろ佐渡裕。打倒、佐渡裕(倒すな)
最近知ったのだが、佐渡裕(ゆたか)やったんね。ずっと(ひろし)て思ってた。
それは八木裕の影響以外の何物でもない。阪神から離れろ。