ええじゃないか伊勢1「おかげ様の心」。

誕生日ツアーということで、伊勢に行ってきた。
小学校の修学旅行以来だったのだが。見事に覚えてへなんだわ…
しかも、歴史やら由緒やら、聞くこと聞くこと新しく。感動。
いや、当時も聞いたんかもしれんけど、頭に残ってへんだけかも。

伊勢うどん。日本麺学会会員(?)としては、はずせなかった。
日本麺界(?)にまかり通る「コシ信仰」。それへの、強烈なアンチテーゼだ。
すっかりハマる。ピンボケなのは空腹で手が震えていたため。失礼。

写真は五十鈴川。濁っているのは前日の雨のためと、遷宮工事のためか。
小学校の時にやった、清流で手を洗う機会が楽しみだったが、工事中で入れず残念。
外宮、内宮と順にお参りした。修学旅行時、どこで手を洗ったとか前をバスでとおったとか、
枝葉は覚えているが、お参りした記憶が全くないのだ。宗教がからむのでややこしいので、
神宮には入っただけ、ということだったのかなあ。

おかげ横丁にある、おかげ座内。江戸時代のお伊勢参りの様子が再現されている。
ここでは、「施行」という話に感動した。60年に一度の「おかげ年」のある時期には、
伊勢の街々の、宿から食べ物屋から、何から何まで無料になるという風習があったとか。
お参りする側も、もてなす方も、60年間蓄財をしそれに備えた、ということだ。
宿・店のみならず、一般の人も、旅行者におにぎりを振舞ったり、わらじを編んで渡したり、
風呂を沸かして入ってもらったり、と、できる範囲のもてなしで参拝者を迎えたとか。
昔の人はすごかった、ということのひとつだ。人間、進歩してるようで、実はどうなんかな。
こんなこと今やったら、どんなことになるんだろうなあ、と想像すると少し怖くなった。
ちなみに今年2010年はまさに、その「おかげ年」にあたるのだとか。これも何かの縁。
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外宮の方やったかな、手を合わせている時、めっさ邪念が沸いて来て。
神様いるんやったら、なんでこんな苦しいことや悪いことや、間違ったことが一杯あるねん、と。
一瞬思ってしまったところ、じゃあお前は何かしとるんか、それに対して。とツッこむ心が起こり、
うう、、と一人で答えに窮してしまったのだが。それからこの「施行」という話を聞いたので
不思議な思いにかられた。あれ、ツッこんだんは、自分じゃなくて神様だったんかなあ、と。
そういうことにしておく。生かされていることの感謝と、その表し方が、38歳の自分のテーマかしら。

もうひとつの名物・てこね寿司。
ピンボケなのは、泥酔のため。失礼再び。
泥酔はほどほどに、というのも38歳のテーマにせねば。あまり守れそうも無いが。