Laufet, Bruder, eure Bahn.

長い長いと思っていてた一万人の第九のレッスンも、あと4回となった。
月末には「サド練」(こら、そこの人笑わない。佐渡裕氏指導のレッスンだ)も控え、
緊張は高まってきた。しかしこんなんで本番迎えていいのか?と不安は募る。
本番は暗譜を義務付けられている。歌詞を覚えることもままならないのに、
メロディ、リズム、強弱も、となると途方にくれてしまう。それ以前に楽譜読めんし…
小さい頃にバイオリン習ってたのだが(ここ笑うところですね)、そん時は、
ドーレミードミードミー、、と「音階全書き」で乗り切っていた。そのツケが回った形だ。
頭が悪いのは仕方がないので、ipodが煙を吹くのではないのか、いうくらいメロディを聞き込み、
体に覚えさせている次第。三つ子の魂百まで、と自分の絶対音感を信じるほかない(楽譜勉強せえや)。
音感と言えば、同じバスパートでよく後ろの席になってた人のことを思い出した。
ほんまに失礼ながら、いや自分もそんなできるわけやないんやけど、ほんまこんなこと言うのは悪いんやが。
そりゃあもお、びっくりするくらい音痴なのである。
つられてしまうのが嫌で、失礼ながら暫くその人は避け、「うまいゾーン」に小判鮫をきめこんでいた。
ただ、うまいねんけど、めっさ「コブシ」をまわさはる人もいたりなんかして、良し悪しやな、と思った。
で、また「音痴の人」の前に戻ったわけやねんけど。最近は自分もメロディが身に着いてきたのだろうか、
あまりつられなくなり、気にならなくなってきた。結局、周囲より自分なんや、と痛感した。
あ、その人がうまくなってきた、という話もあるんだろうか。まあ、そいうことにしといてもいいだろう(笑)
ともあれ、たぶん、人前で歌を歌うことなど、こういう機会でもないと、その人にはなかったろう。
そういう人も、胸張って気持ちよく歌える、ちうのに、この企画の素晴らしさを感じる。
今では、一緒に頑張ろう、一緒に歌うんや、と正直思うとるんよ。そう背中でメッセージを送っている。
メッセージと言えば(毎度、話ばらばらだが)、第九とは人類に対する壮大なメッセージと見つけたり、だ。
前にも書いたが、講師の先生が非常に面白い。間(ま)といい、たとえ方といい、また能力といい、すごい。
「♪上のH(ハー)の出す時は〜 上の歯(ハー)をだす〜」(上のHを出しながら) が一番ツボだった。
技術面の話も面白いが、第九の歌詞の説明は、毎回感動ものである。またそれは別に改めて書くとするが。
なんかこう、非常に重々しく、それでいて神々しい「歓喜」がドイツ語の歌詞にはある気がする。
まあ、「♪晴れたる青空、漂う雲よ〜」もそれはそれで、いいねんけど。
今日はハロウィンやね。ひたすら、話バラバラでごめんね。カボチャとコウモリの日やね。
どこ、どこ、どこから来るのか… コウモリだけが知っている…(古)
人はどこから来たのかそしてどこへ行くのか。そんなことを思う今日この日。
またひとつ年を食ってしまいましたとさ。
あらゆるものにメッセージを感じ、歓び感謝する。そんな日にしたいです。
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<本日の言葉>
"Laufet, Bruder, eure Bahn, freudig, wie ein Held zum Ziegen!"
(「兄弟よ、君たちの道を走れ、勝利に向かう勇士のように楽しく!」)