それゆけジャイアンツ。

虎のあまりの不甲斐なさのため、頭が沸いたわけではない。
ジャイアンツはジャイアンツでも、海の向こうの、である。
恒例の如く、十月はさらっと大リーグに移行した私である。
地区シリーズからリーグチャンピオンシップまで、観れる試合は観、堪能。
今年は、テキサス・レンジャーズサンフランシスコ・ジャイアンツが勝ち抜け。
おそらく早々に消え去るであろうと思っていたチームの頑張りは、新鮮である。
特にサンフランシスコについては、前にナマで観戦して以来、親近感が湧いている。
投手を中心とした守りの野球は、日頃見慣れた日本の我が虎軍とは全く対照的で。
久しく忘れてしまっている、スモールベースボールの快感を補完してくれる。
また、キャラクターが立っていて見どころ満載で。実に飽きないのである。
一番を打つことの多い、トーレス。抜群の身体能力にやや残念な野球脳。平野か君は。
三番ハフ。弱小チームばかりを渡り歩き、苦節十余年で初のプレーオフ進出となった。
新人にしてキャッチャーにして、堂々と四番を張る、ポージー。ホージー、じゃないぞ。
若々しい赤いほっぺがかわいらしい。ぐるぐる渦巻きを書きたくなる。(服部?)
現在絶好調のシリーズ男・ロス。この人も五球団を渡り歩いた苦労人。
パンダの愛称で呼ばれるサンドバル。ユーモラスな動きは癒し。けど守備時は速いパンダに。
そのほかも、優勝請負人・ウリーベやら。コロンビアの星、レンテリーアやら。
ヒゲの密度ギネス級の抑え・ウィルソンもいる。ヒゲなしの名鑑写真と人相変わりすぎ。
あと、忘れてならないのが、サイ・ヤング賞2度受賞。人呼んでSFの武田鉄矢
いやそれは失礼か。人呼んでSFの江口洋介。それも微妙か。ともかく奇跡のロン毛エース、
リンスカム様である。小柄ながら全身を大きく使って速球を繰り出す、力投ぶり。
そのダイナミックなフォームは、近年の大リーグにあっては、いや日本もあわせても異色。
それだけでも一見の価値あり、だ。普段あまりナ・リーグは中継やってくれんから、
こんなに観れて嬉しい限りだ。一戦は、現在絶好調のクリフ・リーと投げ合うのか。
悶絶するほど楽しみである。また、舞台はサンフランシスコはAT&Tパーク
世界でも有数の名球場ではないかなあ。また行きたいなあ。
ここしばらく、にわかジャイアンツファン、の日々が続きそうである。
全く楽しみな好チームである。名前が違ったら最高なんであるが(またか)