『もしドラ』。

結構前に読了していたのだが、ここで取り上げるのが延びていた。
流行っている本、ということで前々から気になっていたのと、
「やあ、ドラッカーかあ、久しぶりだなあ」(ツレ?)という懐かしさがあった。
ただ一介のオッサンにとって、この表紙の本を買うのは勇気が要った(上参照)。
ヨメと一緒に本屋に行った時、「これ流行ってるみたいだよ、これも買っとく?」と
さも、自分はどっちでもいいがしゃあないから買う、みたいなオーラを出しつつ購入。
内容は、、、ドラッカーと野球のカラミは面白かったが。
全体的に、オシリがこそばゆくなる感じがあった。「そんなやつおらへんやろー」と。
また、中盤で出て来る野球論には、少しツッコミを入れたくなる箇所もあった。
ドラッカーの方にツッコミ入れろよ、という天の声が聞こえる)
しかし、そう言いつつも、ラストでは涙してしまった。なんやねん俺。
もし自分が高校の時に、いやせめて大学の時に、この本を読んでいたらねえ。
野球も辞めてなかったかもしれない。もうちっと違った人生を送っていたかもしれない。
まあ、それは言うても詮ないねんけど。
ましかし、nunca es tardeだ。現在の自分の生活や社会にたいして(そして野球に対して)
新たなパースペクティブを与えてはくれる気がする。一読の価値ありだ。
表紙をなんとかしてくれれば、なおよい。まあ、あれがよい、て人もいるんだかなあ。
是非続編として「プロ野球編」もお願いしたい。
題名は当然、「もし阪神タイガースの監督がドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で。
ああ・・・
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<本日の言葉>
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。
 管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。
 だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。
 真摯さである。」
                  ドラッカー『マネジメント』より