みちのく珍道中最終回「偶然か予定調和か」。


弘前工業の構内を通過。

弘前城

岩木山。歌に名高い「おいわきやま」。

こちらは八甲田山

見渡す限りのリンゴ。
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混浴ネタばかりに気をとられ、肝心なことを書いていなかった。
青荷温泉・らんぷの宿では、満天の星空を楽しむことができた。
六等星以下もばっちり見える。中天を横切る天の川までも。
北斗七星がなんときれいなことか。その横で光る星はさすがに見えんかったが。
(マンガの読みすぎです。)
「あれが夏の大三角… あれがカシオペア… アンタレスはちょっと低いか…」
かつては天文少年であり、中学生の半ばには天文部への移籍も考えたが、
当時所属していた鉄道研究部から足を洗うことができず断念した私だ。(説明長)
すっかり心を奪われ、天との対話を楽しんだ。ほとんどヨメそっちのけ。
と、すうっと天の川を流れ星が横切る。またすぅっ。そしてまた。結構多数だ。
知らなかったが、後で調べると、この日はペルセウス座流星群の期待日だったそうな。
感動のあまり、願い事を言い忘れる。いんや、願い事っちゃあ、あまり思い当たらん。
言うとすれば「ありがとうございます」ぐらいではないか、と。
翌日は、弘前に出て市内観光。弘前工業の裏手の駐車場に車を停め、学校を通り抜ける。
またも甲子園で見知った名に、プチ興奮。思わず写真におさめてしまう。
弘前城見学の後は、何の予定もしていなかったのであるが、城付近の通りすがりに
「ねぶた資料館」というのがあったので立ち寄る。ここでは「ねぶた太鼓体験」と
津軽三味線演奏会」がよかった。祭りの時期を惜しいとこではずしてしまったことと、
観光地ばかりで地元の風習を体感することができてなかったことが、旅の心残りだったが、
はからずも、ここで雰囲気だけでも味わうことができた。食事も興味深く美味しかった。
楽しい旅も終わりを間近にし、自分は欲を言えば、津軽の風景を一望できる場所を訪れて
しめくくりたいなあ、と。植物オタクのヨメは、リンゴ園がもう少し見たかったなあ、と。
でもそんなとこないやろうなあ、と空港への道を走っていたところ…
「道の駅・浪岡―アップルヒル」という看板が出てきた。おお、これこれ、これちゃうん。
信心の足りない私ではあるんだが、時々、ほんまに神様がいるんではないか、と
思うときがある。まあ、都合のいい時だけやねんけど(笑) 大満足のラスト、であった。
蛇足。青森空港で時間があいたので、生ビールとおつまみでプチ宴会をしていたら。
隣の夫婦が青森名物・味噌カレー牛乳ラーメン小川原湖産・しじみラーメンを注文していた!
おお、生ビールにばかり捉われて、メニューをよく見てなかった。やられた…
そこからは、隣の夫婦をガン見してしまった。黒石の「つけ焼きソバ」とともに、麺党としては
宿題が出来てしまった。全く、こればかりは神も見放す麺道楽。
<完> …(結局ラーメンで終わるか)