『AVATAR』。

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せっかくテレビは地デジなのに。DVDの方がいまだにアナログで。
録画したものの画面に燦然と輝く「アナログ」の文字がいまいましかったのと。
DVDを通して観ている、ケーブルテレビの画像が汚いのが、哀しかったのと。
最近ブルーレイも値段が下がってきたので、思い切って購入した。
で、新しいのんがどれくらい綺麗なのかテストするために、遅ればせながら鑑賞。
前から気になってはいたのだが、「青くて長い人」がなんだかとっつきにくく、
敬遠してしまっていた。でも、最初はやっぱり気持ち悪かったけど、だんだん
映画に入り込み映画の世界に愛着がわくにつれ、気にならなくなってきた。
まさに「アバターもえくぼ」という様相だ。(ここで読者がかなり減ったな)
まずは全般的な感想だが。映像の迫力は、聞きしに勝るものであった。
これは是非とも映画館で、しかも3Dで観たかった。まあ、うちのでも充分綺麗だったが。
む。今ブルーレイが値崩れしてるんって、3Dが主流になる前触れなのかしら。
となると、今の購入は早まったことしたんだろうか、と少し凹む。
失礼、話が少しよれた。映画の感想に話を戻す。
内容に関しては、先にも述べたが映画の世界観とテーマにはやはり凄いの一言。
アバターうつ」とはよう言うたもの。自分の場合特に気をつけねば。
しかし、「おや」という部分、「おいおい」という部分も若干目についた。
てか、ネタバレ回避で感想書くのは、この辺が限界ですな。
では以下は恒例の。反転ネタバレ感想です。








文明とは、人間の叡智とは、生命とは、現実と幻想の境界とは…、扱うテーマは重い。
その点は高く評価できる。深すぎて、一度観ただけでは感想がなかなかまとまらない。
それは今後の宿題、ということだろう。
「おや」「おいおい」という点は…
まず、主人公が大きい鳥(名前忘れた)に乗れるようになったプロセスが乱暴。
伝説の勇者(これも名前失念)になるって、そんなに簡単なものだったのですか。
また、最後の方のドンパチが興ざめ。お前ドンパチしたいだけちゃうんか、と。
結局武器を取って闘わねばならない、勝たねばならない、てのが結論なの?
ここで今まで築き上げた崇高な世界観が台無しとなる。この辺が炊いた肉、
もとい『タイタニック』とかぶるな、と。はいそうです、炊いた肉、言いたかっただけです。
かぶると言えばねえ… いいたかないんだけど。なんかこう、いろんな映画とかぶりまくりで
さながらパッチワークの様相。多くの人が指摘しているように、全体的に『ナウシカ』だ。
おお!オーム様!と叫びたくなるシーンに。「♪ラン、ランララ…」と脳内にこだまするシーン。
で『ナウシカ』ベースに、『ラピュタ』と『もののけ』のソースがけ、て感じで。
それに、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と『トータル・リコール』も混ざってるなあ、と。
あとはまあ、最後のバトルで使われるマシーンに代表される『エイリアン』的要素も捨てがたい。
リプリー出してるあたり、キャメロン監督的には確信犯なのかもしれない。
そうだとしたら、パッチワークならパッチワークなりに『裸の銃を持つ男』的に
パロディギャグ映画として楽しむのもひとつ。
次観るとすれば、少し見方を変えて観てみようっと。できれば3Dで。
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<本日の言葉>
タイタニックて、ギャグ映画じゃないですか」
             昔のバイトの後輩

自分の映画を観る目を一変させた言葉。人生観を変えた、と言ってもいい。