オートキャンプ。

能勢の山奥に、オートキャンプに行ってきた。
テント設営も、食事準備も、前回より格段に進歩していて嬉しい限り。
準備のストレスが軽減されると、楽しみ方にも余裕ができてきた。
夜のBBQでは、「じゃこ天炙り焼き」に「日本酒」、が最高だった。
明け方はシャワーのようなヒグラシの声で目を覚まされた。
前回は船出する漁船のエンジン音に目覚めさせられたので、
反省から、今回は山キャンプにしたんだが…。ま、早起きは三文の得。
山の朝の爽やかな空気の中、椅子にくつろいでの読書は至福だった。
じゃあ、家でも早起きして外で本読めばいいじゃん。
つうのは、また違う話なのか。
キャンプの魅力とは一体何か。常に不思議に思っている。
いろんな意味で、キャンプは矛盾の上に成り立っていると思う。
その矛盾こそにキャンプの本質があるんではないかと。
自然との調和? そんなに調和したければテントなしが本筋では?
非日常の楽しみ? そんなに楽しければそれを日常にすれば?
わざわざ不便な環境を作り、便利な道具を使いに行く。ややこしさの極致。
そういう自然と文明、非日常と日常、快と不快、の微妙な混交。
そのトワイライトゾーンにこそ、キャンプの楽しみがあるんだろう。
矛盾と言えば、特に一泊二日ではキャンプは「せっかく作ったものをまた壊す」感が
ないではない。いやむしろ、壊すために作っている、と言っても過言でない。
それって、「せっかく生きても死ぬ」「死ぬために生きる」人間の根本そのものではないか。
む、話がちと大きくなりすぎたが。
まそういう微妙な世界のプロセスを楽しむのが人生。良き仲間と共にあれば言うことはない。
キャンプには、それが集約されているんではないかと。
逆に、毎日がキャンプ気分で仕事とか生活とかできたら、幸せなのだろうなあ、と。
そんなことを考え、私は常に仕事カバンにキャンピングナイフを入れているのである(違)。
そして空港の荷物検査で止められること数度、とは前にも書いた。
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<本日の言葉>
これも前に書いたが、
「変わったところで寝たければ、物置で寝なさい」
              のび太のママ