無敵艦隊、汚名返上。

亡くなったスポーツオタクの先輩がよう言うとった。
「サッカーの大一番は、凡戦になる確率が高い」、いうて。
先輩がもし生きてて一緒に観とったら、それを今朝も繰り返したに相違ない。
少なくとも後半までは。正直何回か寝そうになったが、ロッベンに起こされる。
ファウルの、またファウルを取らせようという行為の応酬は眼を覆うばかり。
そういうとこ頑張らんと、プレーで頑張ればええのに、というのは綺麗事か。
また乱れ飛ぶカードに辟易。審判、大一番でハリキってたのかなあ。
ファウルをするからカードを出すんだ、というのが正論だが、
カード出すからまたファウルをする、させる、という見方もある。
ニワトリが先か卵が先か、はたまた。終了後のオランダの抗議も見苦しかった。
あれ、何だったんだろう。決勝点がオフサイドだったのでは、ということか。
自分も一瞬そう思ったが、スローで観たら全くオフサイドではなかった。
今大会再三誤審が問題となったが、ここは線審のファインプレーだったのでは。
或いは終了間際のスペインゴール前の混戦はPKだったのでは、とか。
トレスのアレがあったのに、ロスタイムがアレだったとか(何を言ってるのか)。
国をかけた必死の闘いでは、笛が吹かれたらノーサイド、とはいかないようで。
と、文句はいいつつも。無敵艦隊(笑)と言われつつも無冠だったスペインの栄冠。
それには素直に嬉しく思う。しかし改めて、無敵艦隊、つうネーミングはどうなのか。
「結局負けるじゃん」というのを、知ってか知らずか。ま、それももう、笑い話だ。
決勝点にはしびれた。ドリブルでの上がりから、イエニスタもといイニエスタのヒールから、
一連の流れと、最後に祈るような思いで線審を見た瞬間は永遠に心に刻み込まれるだろう。
また、決めたのがイエニスタもといイニエスタ(しつこい)なのもよかった。
すごい選手なのに、近所のおっちゃんみたいな風貌で。ポルトガルのデコとともに、大好きである。
今大会の記憶。ブブゼライニエスタ、誤審、日本の活躍、フランスの分裂、GKスアレス、と。
なんと言っても、たこ、であろう。私も占いを何回か試み、それなりの勝率だったが。
たこには脱帽である。実は今週末は、家でたこ焼きパーティーをしようと思っていたのだが。
たこがスペイン優勝を予想して以来、願をかける意味で我慢していたのである。
これで、心置きなく、たこ焼きで祝勝会だぜ!
夢のようだったサッカー漬けの一ヶ月が終わった。
と、ちょっと目を離しているスキに、野球がえらいことになっている。
いかんいかん、すぐ切り替えていかねば。
いや、私が目を離していたから勝っていた、という話なのだろうか?