近隣どうぶつ図鑑。

ここムーラン市に引っ越してきて、もうすぐ二年。
近所の様子も、日々の「探検」を通じてだいぶわかってきた。
その近隣を楽しく彩るのが、わんこ、にゃんこ、である。
散歩や出勤時など、「ねこセンサー」「いぬセンサー」をビンビンめぐらせ
注意していた結果、わが「近隣いぬねこマップ」もだいぶ充実してきた。
それに基づく「いぬねこ巡りツアー」が最近の楽しみである。
本日はその一部を紹介しよう。
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「おおにし君」
以前、ここで紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/Moulin/20090603
坂の上の犬。ラブラドール・黄。本名は結局それからも分からずじまいである。
おおにしさんのとこの犬なので、おおにし君、と命名。(おおにしさんとは面識なし。)
以前も触れたが、玄関ドアのスリガラス部分から屋内をガン見しているのがキュート。
今、癒しの「おおにし君坂」がマンション建設でえらいことになっているのだが、
それはまたの機会に。おおにし君もいい迷惑と思っているか。或いは何も考えていないか。
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「しろいぬ」
おおにし君とは逆サイドの、廃屋の林の横の、少し奥まったひな壇の上の家にいる。
おそらく柴か紀州がベースの雑種。まさに正等派の、「しろいぬ」の中の「しろいぬ」。
名前が「シロ」である確率は九割以上とみるが、客観性を持たせるため「しろいぬ」と命名
前足をフェンスにかけ、耳をピンとたてて、背筋を真っ直ぐ伸ばし、ひな壇から周囲を見張る。
その様子には、「番犬としての矜持」を感じさせる。島耕作も真っ青の「仕事ができる犬」だ。
暖かい陽気の日に、垣間見せる「油断」がまたラブリー。
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「のびねこ」
これが「のびねこ」、一目瞭然。

ひとつ先のターミナル、T駅付近の教会にいた。あまりにのびてたので、思わず激写。
はんなりと上品な顔が印象的だった(顔は出せません悪しからず)。過去形で言っているのは、
現在行方不明中であるから。「流れ者」だったのか、はたまた「インドア派」に転向したか。
真相を確かめるため、教会に思わず入信してしまいそうになるも思いとどまる。
近くのゴミ捨て場を似たようなガラのネコが漁っていたのだが、顔を見ると別人ぽい。
いやいや高尚な「のびねこ」がゴミを漁るなど…。こちらは「ゴミねこ」と名づけ区別。
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「にゃむねこ」
「のびねこ」に至る途中の、線路沿いの家にいる。ペルシャベースの雑種か。
ポリバケツの上に雑巾が出しっぱなしだなあ…、と見ていたら、寝ていたねこで、びっくり。
この家は電車から見えるのだが、電車の車窓からも「ポリバケツ上・爆睡の図」が見れ、苦笑。
ただ、気性は荒い。さわらしてくれない。ヨメは噛まれた経験あり。
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「岸壁の犬」
犬は来ました 今日も来た
この岸壁に 今日も来た…
飲食店(廃業中?)の隣の崖のところにいつも佇んでいた。おそらく茶柴であったと記憶。
「しろいぬ」と違って、ゆるキャラであった。現在行方不明中。
「岸壁の犬」が何を待っていたのか。それは、わからずじまいである。
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「うんこ」
お団子しっぽのサバトラ。我が家を散歩のコースにしているらしく、時々遭遇。
散歩だけならいいのだが、庭にたびたび脱糞しやがる。ふてえやつだ。故に「うんこ」の名を冠す。
しかし、「あなたより『うんこ』の方が頻繁に庭を歩いている」とはヨメの談。むむう。
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「シャーク団」
最寄のK駅前の路地裏に住む、十数匹の不良ネコ集団。まさにストリート系。世間ずれしている。
人相、いや猫相も非常に悪い。また、こちらを威嚇してきたり、「なんや顔」で見たり。ガラも悪い。
ヨメが朝出勤時、遅刻しそうで路地を走っていた時、このシャーク団と遭遇したそうであるが。
急いで集団中を中央突破で駆け抜けようとすると、十数匹が「ぶわぶわーーぶわわわわーーー」と
四方八方逃げた、と。その様子には、馬鹿にされてるように感じ、ある意味ショックだったそうだ。
夜私が帰宅する時、駅前の神社で「集会」しているのも目撃。怖い。何をたくらむ「シャーク団」。
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他にも、M駅前黒猫一家やら、「声はすれども姿は見えぬ屁のような猫」やらいるが、
それはまた機会があれば紹介しようと思う。上に挙げた彼らの今後の動向も、報告していきます。
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<本日の言葉>
「『しろいぬ』のことを考えなさい」


現在、仕事などで嫌なことがあった時の、夫婦間での合言葉となっている。
それであら不思議、すーっと腹の虫が収まるのである。責任感の強い毅然たる「しろいぬ」に
しっかり見守ってもらっているような気がするのだ。悪いことは、「しろいぬ」にあずける、と。
向こうはいい迷惑かもしれないが(笑)
いやすみません。今日、今まさに、「しろいぬ」のことを考えてしまっているのですわ。はあ。
それが今日の日記を書いた意図であります。