K神大祭。

近所にKK神(×=KKコンビ)という有名な寺社があるのだが。
普段は閑静なこの場所が、新年睦月には繁忙を極める。
そのクライマックスが、K神大祭(何故伏せる)であるとか。
せっかくだから、ヨメともども行ってきた。昨日のことである。
平日の昼間しかも出勤前に娯楽を求めるのは、憚られたのだが。
そういう気持ちは、参道に着くや、吹っ飛んでしまった。
とにかく人、人、人である。通りに軒を並べる店からの
威勢のいい声。また、客と店の大将との面白いやりとり。
元気をもらった。昔はこういうのが日常の風景だったのなあ。
古きよき昭和。より昭和を感じたのは群集の装いであり表情である。
群集は、とことん平均年齢高かった。おそらく60台以上であろう。
高齢化ニッポンの縮図を、ここに見た気がする。しかし皆元気だ。
高齢化だ年金の崩壊だと暗い話が多いが、そう悲観するまでもない。
これを見ているとそう思えてくるから不思議だ。また皆明るい。
大きなものに動かされつつ、明るく談笑しながら歩む。
みんながこうでけたら、ええんちゃうかな。楽しいんちゃうかな。
でもなんででけへんのかな。なんで普段は顔をしかめて俯いて無言で、
コートの襟立てて足早に歩かんといかんのかな。答えは出ない。
おっと、話が暗くなりかけた。
ここKK神で面白いのは、先日の「説子さん」にも通じる、
優しいがやたらインストラクティブな場内放送である。
「どなたさまも御足元に御注意ください…」というのをはじめ、
「小さなお子さんは、おててをしっかりつないではぐれないように…」とか
「ただいま時刻は12時30分を少し過ぎたところです…」とあくまで親切。
「資料館は、この放送室の隣の、ガラス張りの建物です…」との優しい説明に、
「放送室はどこなんですか」と突っ込みを入れるのは野暮なのだろう。
こういう温かい(?)雰囲気が、参道まで伝わっているのだろう。
そしてまた人をひきつけてやまないのだろう、と結論。
「放送」は正月や大祭など、大イベントがある時に限られますが。
皆様も、是非一度。ここムーラン市はKK神へ。(わからんちうねん)