『蛮幽鬼』。

劇団新感線『蛮幽鬼』、大阪公演、見て来ました。
非常に面白く、よかったです(ちょっと寝てたくせに)
映画もいいけど、ライブの緊張感はやはり格別です(ちょっと寝てたくせに)
いやはや。一昨日の不摂生のツケから、一瞬だけ無意識状態に陥った
のが悔やまれる。今度があるとすれば、体調万全でのぞみたい。
言うても、意識が飛んだのはほんの一瞬で。BGMの大音声やら、
上川隆也さんの、椅子をびりびり震わすほどの野太い声やら、
橋本じゅんさんのギャグに湧く場内の笑い声やらで、びっくりして
何度も目を覚まされた。(寝たのが一度でないことを自らバラす墓穴)
観劇中に寝るなんて、最低のマナー違反なんだろう。穴があれば入りたい。
しかし寝てしまったものは仕方ない。まそれほど心地よかったと。(自己弁護)
というわけで、詳しく論評をする資格は私にはありません、今回は。
あまつさえヨメに、「結局最後、夢オチ?」と頓珍漢なことを口走って、
「寝とんのはお前だけじゃ!」と呆れられた恥ずかしい私であるが故。
ぬー。まだまだ観劇はビギナーだ。今後にリベンジを期したい。
そんなビギナー視点で恐縮だが、稲森いずみさんは、やはり美しかった。
後光が射す中彼女が現れる場面には、神々しさすら感じた。
また、堺雅人さんの「怖いくらい爽やかな笑顔」はポイントだった。
彼の飄然とした様子は、上川さんの迫真演技と絶妙な対照をなしていた。
何度も繰り返される殺陣は、巧みな照明効果とあいまって、キレ抜群だった。
特に早乙女太一さんの踊るような動きは白眉であった。そして熱演の伝える
メッセージはずしりとこの胸に届いた気がする(夢オチとか言うてたくせに)
と、資格がないとかいいつつ充分論評してるな。イタいな。
ま、繰り返しになるが、次があれば、是非ともまた行きたい。
そう思わせる魅力あふれた公演である。寝てたかそうでないかは別として。