「弁当男子」。

「弁当男子」なる言葉を最近よく目にする。
いわゆる「草食系男子」の進化の究極であるのか。
はたまた別の次元のこだわり、であるのか。いざ知らず。
つうか。
私は7年前に結婚して以来、ずっと「弁当男子」なんすが、何か。
やっと「時代が俺に追いついてきたか」という感じだ。(←偉そう)
丁度晩飯時に仕事をせねばならないし、終わってからの深夜に外食すると、
ほんまえらい目に会うのは、学生時代に文字通り身に染みて分かったので。
食べたら食べた分だけ身についたのであるよこれが。知ってる人は知ってると思うが。
そのうえでの苦肉の策であるのだが。
ただ、今までは、「生野菜詰め込み系」が多く、ヨメにたまに覗かれては
失笑を買っていた。特に、キュウリ率が異様に高かった。鈴虫か、君は。
最近の弁当男子は、なんと子供の弁当まで作るそうな。報道によると、
たこさんウインナはもとより、様々なオカズで、うさぎさんの顔を作ったり。
それはものすごい「作品」ができあがっていた。それを見て刺激を受けた。
たこさんうさぎさんは、さすがに、であるが。キュウリを入れるのでも、
丸ごと入れてたのを、梅肉あえにしてみたり、ナスもざっと炒めるだけだったのを
ラタトゥイユにしてみたりと、こり始めたら止まらないのよ。O型だから。
誰に見せるでもない、愛妻弁当ならぬ愛自己弁当。
あふれる自己愛をひしひしと感じつつ包みを開く瞬間は、最近の楽しみである。
つうか、これはやはり、オタク精神以外の何者でないのだろうか。
話は少し変わるが、帰り道にいい感じのショットバーがあり、気になっていたのだが、
先日行く機会に恵まれた。で、若い女性たちとひとしきり盛り上がったのである。
(て全く怪しいことございません、ねえちゃん系の店でもありません、一般客と、
 でございますよ、とほんまのことを書いているのだが、何か言い訳くさい。)
「草食系男子」が話題となったのだが、すこぶる評判が悪かった。ありえんらしい。
というか、彼女たちの考えは、びっくりするほど古風であった。やっぱり、ひとつ
上の世代が新しい男女像を求め、そんでもがき苦しんでいるのをよう見てるんやろか。
自分も思うところを結構語ったのであるが、どうにも理解されなかった。むむう。
非常に少ない母集団ではあるんだが。一般論はどうなんかしら。ともかくためになった。
つうか、俺は何系なんやろうか、と。
彼女たちの意見では「分類不能」つうことだ。言い得て妙、である。
自己分析では。草食系の究極、と言えんこともないし。霞を食ってる仙人系かもしれない。
はたまた、死肉を食らうハゲタカ系とも言えそうである。つうか禿げてきてるのは確かだ。
理想は、好き嫌いなく何でも良く食べる雑食系であるのだが。熊かお前は。
とりとめもなく書いてしまったが、結論としては。
いろんな人間像を求め勉強し、新たな自分を培ってゆくのが人生である。
その勉強のため、またバーにいこうと思う(おい)
今度は弁当持ち込みで行ったろうか。