やみつき・ひとりハイク3。

もういい加減呆れられそうであるが。またまた。
いやま。これ既に自分の新たな趣味になってきた感もある一方。
尿酸値低減、コレステロール値低減、が急務である我が身にとっては、
実益も兼ねているんですわ。まジムで歩くのもええねんけど、こうして
カメラ持って歩くと(姿は怪しいが)歩く苦労もまた楽し、てやつで。
もっとも、お弁当に行動食に、と食うのも楽しみになってしまってて、
今のところ、おなか周りには、いまいち効果はないねんけども…
今回は天気予報も悪かったので山に行くのはやめ、シティウォークなど。
西宮市内を探検した。西宮市は我がホームT市の隣(何故こちらだけ伏せ)
ヨメの職場もあり、買い物にレジャーに再三訪れる「準ホーム」である。
今回はそのいろんな顔を知ることが出来た気がする。
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阪急夙川駅から、夙川に沿って南下。
緑のトンネルが心地よい。このセレブゾーンで、本日は弁当ではなく
サンドウィッチにて昼食を頂く。(早いやろ)
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夙川のどんつき、香枦園浜にて。ネコだらけの図。
浜辺とネコはよく似合う。
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今回のメイン目的地。西宮砲台の雄姿。
江戸末期「黒船対策」に心を砕いた、勝海舟の進言で出来たものとか。
しかしこれが実際に使用されることは、なかった。なんかこういう、
「日の目を見ない秘密兵器」て浪漫を感じる。阪神の二軍にはそういう人が
いっぱいいっぱいおるんではないか、と(どうしても話がそっちに)
この日、何故か外国人の子供たちが砲台の周りでフリスビーに興じていた。
英語で飛び交う歓声と砲台のコントラストが、なんとも…
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再び北上し、「酒蔵通り」を東進。数々のブランドの看板が立ち並ぶ。
それを見ると、我が肝臓がしゃべり始める気がしてくる(怖いよ)
「酒蔵ミュージアム」「宮水」はじめいろいろ見どころはあるが、
この辺は以前に来たことがあるので通過。
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酒工場の中に場違いに佇む、「アンリ・シャルパンティエ」の工場。
今では阪神間を代表する、全国的に有名な洋菓子ブランドであるが。
その名を有名にしたのは、阪神大震災であるとか。震災の中も営業を続けた
こともあり、震災見舞いの返礼用として重宝され、全国に名が知られた、と。
震災を逆に飛躍に変えたサクセス・ストーリーは、震災の悲劇とあいまって
高尚な味がする気がする。この付近も震災で被害を受けたと予想されるが、
14年たった今、震災の痕跡は自分の見る範囲では見つけられなかった。
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ヨメへの機嫌とりのためお土産として、ひとつ購入。
工場付設の直営店にて。汗だくリュック男、セレブな店内を侵犯、の図。
アンリ・シャルパンティエ創業者は、その昔、大阪のレストランで修行していた。
そのレストランは、デザートを客の前でフランベし仕上げるのを目玉としていた。
その青い炎と、それを見る客の笑顔に魅せられ、創業者は洋菓子づくりに身を投じ、
そしてのめりこんでいったのだと… その話を聞いた時衝撃を受けた。
なぜならそのレストランは、我々が結婚式をさせて頂いたレストランだったからだ。
そしてお調子者の筆者は、そのフランベの真似事を出席者の前でし、失笑を買うという、
今から考えればかなりイタイことをしてしまった。(そしてテーブルクロス炎上)
アンリ・シャルパンティエの話を先に聞いていれば、そんな畏れ多いことを
するわけはなかったのだが… まあ、数多くの若気の至りのひとつ、だ。
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本日のゴール。ま、結局ここに行き着く、と。
我が発想の貧困さに暗澹と。
言い訳をすると、ここをゴールとしたのは、ここから
T市への直通バスが出ているからである。が、バスは自分の目の前で出発。
本数が異様に少なく、結局は電車を乗り継いで帰宅。意味ねえ。
何もやってない球場は、異様に静かだった。
若いカップルが球場の門に腰かけ、DSで遊んでいた。