「勝間和代」を目指さない。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
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「勝間和代」を目指さない。
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と大書している帯につられて、つい買ってしまった。
という人は、おそらく私だけではあるまい。
これほどキャッチィなコピーがかつてあっただろうか、と。
ただ、一方を聞いて沙汰せず、だ。ならばこっちも読まねば。
同時に買ったのが、当然これである。
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: 新書
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ああ、迷ったはるんかな、とでも思われたか。恥ずかしく思う。
しかしそれはある意味当たっているから世話はないわけだが。
やはりというか、当然と言うか、香山本の方がフィーリングに合った。
どうも最近、思考が老荘的になって。いいんだかいけなんだか。
ただ、フィーリングの合う本だけ読んでても自分に新しいものはないわけで。
その意味では、カツマ本を読んだ意味もあったのだろうか。正直、苦行だったが。
特に、前半の「おおそうかゾーン」(何)を通り抜けるのは、どえらいつらかった。
後半は。む。確かに。いいことは書いてあるんだけど。だけど。けど。
ま、難しいんじゃないかな、と。少なくとも、自分には出来んわ。
「わかっちゃいるけど…」てのが「普通の」人間で。世の中「普通の」人間の方が多い。
勝間流の成功像もひとつの選択肢としてはありなんだろうけど。
問題なのは、それが今、「ひとつの選択肢」ではなく「絶対の」基準になってることだろう。
結果、ひとにぎりの幸福な人と、多くの不幸な人が出てきてしまう。それも「自己責任」なのか。
ひまわりは綺麗やけど、世の中全ての花がひまわりやったら、どうだろ。
その世界は、あまり綺麗な世界とは言えなさそうだが。
む。とりとめもなく書いてしまった。まとまらず。
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<本日の言葉>
「『行動が思想を決定する。逆は不可』というのが彼らのモットーだった。
何が行動を決定するのかについては誰も教えてはくれなかった。」
村上 春樹 「1973年のピンボール」より