「史上最強の敗者」/「手の中の青春」。


いざ、決戦準備。緊張は高まる。

最後の夏空。
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すみません、中国旅行記はまだしつこく続くわけなんですけど。
先にどうしても、どうしてもこちらを書いておきたい。失礼します。
先日の決勝戦、観に行って来ました。正直行くかは迷ってたのですが。
ベスト4が決まった時、組み合わせをいろいろシミュレートして検討してた。
県立岐阜商―中京の古豪決戦もいいなあ。私学強豪に挑む県立という構図も秀逸。
あるいは、初の大旗を目指す東北―北陸決戦もまたよし。岐阜―花巻もありだな。
しかし、自分の勝手を申して悪いが、この組み合わせはナシだった。うう、微妙。
しかしま、せっかくだから(いつもながらどういう論理)行くだけ行こうか、と。
この組み合わせなら、結構まったり観戦できるんじゃないかな。かえっていいかと。
この決断は、半分は大正解で、半分は大きな間違いだったのは、
ご覧になったみなさんならばご存知のとおり。
いやはや、あの9回の猛攻と、地鳴りのような声援はすごかったの一言。
無念、あと一歩で王者に一太刀を浴びせられたものを。しかし天晴れな武者ぶり。
まさに「日本文理、日本一のつわもの。いにしえよりの物語にもこれなき由」、である。
しかし中京も可哀相だ。70年ぶり古豪相手に、北国の人気エースに、そして本日、と。
常にアウェーでの闘い。ヒール役ばかりを努めさせられた。ま、そのご褒美が優勝、と。
中京ねえ、嫌いではないんだけど。ユニフォーム元に戻してくれたらもっとファンが
戻ると思うのだが。そう思うのは私だけではないはず。
しかし、いろいろ教えられた今回の観戦であった。野球も人生も9回二死から。
絶対あきらめてはいけない、ということはもちろんだが。
どんなカードも神試合になる可能性がある。観戦できる機会があれば絶対観戦せよ、
ということも教訓であるな。オタク的には(勝手にしろ)
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観戦後、余韻に浸りながらひとり、ぼーっと家路についていると。
耳に慣れた歌声が聞こえてきて、ふと足を止めた。なんと、熱闘甲子園のテーマ曲等
を数々手がけてきた、西浦達雄さんが、球場と駅の間の広場でミニライブをされてた。
大興奮で近づき、数々の名曲に酔いしれた。思わずCDなどを買ってしまった。
ライブは最高に盛り上がり、アンコールも重なった。後で、サインに握手までくれた。
ともかく私的には大大感動のひとときであった。めぐり合わせに感謝、である。
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うちひしがれて 一人立ちつくす
たたきのめされ はいつくばって …
言葉にならないせつなさと
とめど 流れる涙に 叫び続けてきた …
さあ立ち上がれと
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CDはipodに入り、今ヘビーローテーション中である。
これをBGMに、脳内で9回のあの反撃をひたすら反芻している。
いやもうねえ、ベタなんやけど。
また今日からがんばろ、と。
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<本日の言葉>
これもベタだが。
「青春は若い時の一駒ではない
 青春とは心の躍動を言うのだ」