四国珍道中其の壱・「縁」/「ホラ吹き○川人」。

実は先日の日月と火の半分、四国&淡路島に行って来た。
メイン目的は、我が父系先祖とヨメ母系先祖の墓参であった。
墓参がメインだ。「ついでに」グルメと観光、キャンプもあっていいかな、と。
麺解説本(何だ)に、卸したてのキャンプ道具満載の車内では説得力もないが。
いやほんま、墓参のための旅行。墓参が最優先なんよ(何回も書かんでも)。
墓参とは。今ある命への感謝のための行為なのかもしれない。
人間誰しもが、不思議な運命に生かされているのだと確信する。
前にも書いたかもだが、ム父の故郷とヨメ母の故郷は偶然にも同県内である。
ヨメ母の実家は、美しい海岸で有名なのどかな町にあり。私も幼少時、夏休みに
近隣最大の市内にあるム父実家を訪れた時は、たまにその海岸に泳ぎに行っていた。
我々が出会う何年も何年も前の幼少時、実は同じ日に隣で泳いでいたのかもしれない。
そしてその美しい海岸のある町の名は、ヨメと私の実際の出会いの場所であった、
今の我が職場の名前なんである。小説にしたら、陳腐すぎてボツくらいそうな話である。
また、ム父とヨメの従兄弟は、高校の同級生だったということも後にわかった。
(ヨメの従兄弟、というのは書き間違いではない。話すと長くなるので割愛)
とにかく、縁である。その縁を良縁にするも悪縁にするも、我々次第なのであるが。
しかし、とにかく天気が悪かった。
これも前に書いたかもだが、ム弟はここ○川で警察官をしている。彼を急襲した。
たまたま非番で、嫁さんと子供三人が逃げた、もとい里帰りで留守、ということで。
(お里は、kiminosuke氏の実家の近くと思われる。これも縁、と無理矢理)
うどんを食べに連れて行ってくれた。自分らで目をつけていた店もあったのだが。
地元民の行く店なら間違いなかろうということで。ここは素直に従った。
実際、するりとなんぼでも頂ける、好感の持てる味であった(偉そう)。
道中、弟は例の「麺解説本」に「これはマル」「これはめっちゃ期待を膨らまして
行って実際食ってみたら、あら、という感じ」と、逐一印を入れてくれた。
全く血は争えず、兄同様麺にはうるさい(笑)。次回に是非活用したい。
そのうどん食ってるとき、まさに滝のように雨が降ってきた。恐怖を感じるくらい。
ここ○川は、周知のように、むしろ渇水で困っている県である。
「こんなに降ってるの見たことない」と弟は言った。また都市インフラに、
「雨水を流す」という想定がないらしく、降り始めて1時間もしないのにところどころ
冠水していて驚いた。ガードを潜ろうとしたら前に水が… というのにはパニくった。
ム父方墓参も、降りしきる雨に行路は困難を極めた。やはり観光とキャンプを
抱き合わそうというヨコシマな心を見透かされているのか。拒まれているような感じで。
しかし何とかたどり着いたときは小止みになってくれた…… 気がする。
話は前後するが、ヨメ母方に行った時は(これも急襲)、あつかましくも上がりこんで
お茶を頂いていた。話は、昨今挨拶がわりになった感のある「高速が安いからねえ…」
から始まった。そこで我々は俯いた。「安くねえんだよ、ETCついてねえんだよ」と
脳内で毒づく。さすがにそのままは言えなかったが、このニュアンスを柔らかく伝えると、
まるで珍獣を見るような目で見られ。「今すぐ○ートバックス行ってつけて帰れ」
「1時間もあったらつけられる、そのままぱっと乗ってひゅーっと帰れる」
「2万円、1万五千円もあったら充分、つけなきゃ損」 とまるで回し者のように推薦。
むー、そんなもんだったとは。品薄で全然手に入らないと思っていた。
十万円くらいすると思っていた。皆がETCに向かう中、「一般」に入ってチケットを取る。
この行為にいささか「自虐的優越」を感じてはいたのだが。これじゃ馬鹿じゃないか。
凹みつつ、一刻も早く○ートバックスへ行かねば、と気持ちが揺らいだが。少し待て。
会話のほかの箇所を総括するとどうも話が大きいのだ。「金沢から4時間で帰ってきた」
「淡路島の先まで1時間で行った」というのはええーーっという感じで。
そこはホラ吹き○川人である。これはオヤジも弟もそして自分もそうなのでいう事だが。
高くて品薄ETCと思い込むのも愚だが、旨い話を信じ込むのも愚である。
何でも自分で調べてみなければ、というのが今回の教訓である。
む。ダラダラ長くなりすぎた。時間もあるし、今日はこれにて。
また続きを書きますわ。
*****
<本日のつぶやき>
経済学の一番の初歩では、人間は合理的に行動し価格が安ければ需要が高まる、と
いうことが絶対的真実のように書いているが。
「いや、ワシは安いのはムカつくから高く買いたい」
て人もいるだろうし。私としてはそういう人間の方に好感を覚えてしまう。
だから私、経済学が嫌いだったんだな。(おいおいマスター)