敵を知り己を知れば…

、と。迷った挙句、購入。いやー、こんなに買うのが恥ずかしかった本は久しぶりだ。
真面目そうな本と一緒に。店員さんが男の人に代わった時を見計らって。(何買うの)
なんか、魂を売ってるようで、、 何人かの知人には頭を下げねばならないかも知れぬ。すまぬ。
いやさ、敢えて汚名の恥辱に身をさらし、日本野球の将来を見据えた尊い行為なのだ、と。
好意的に解釈されたい。冒頭の、敵を知り己を知れば…という意図が三分の一。
また、YG、大巨人、V9、栄光の巨人軍、永久に不滅、ロッテより弱い→連勝、メークドラマ
などなど。血が逆流する文字列を敢えて眺めたいという、M的欲求が三分の一(変態)。
あとの三分の一は。「巨人特集」というものの、ある意味斬新な企画に対する興味、である。
巨人は特集されるものではなく、常に「そこにあるもの」で、自ら求めずとも情報はいくらでも
入ってくる。少なくとも従来の自分はそういう感覚であった。時代も巨人も変化の中にある。
その変化を再確認したかった、と。実際、読み応えがあった。特に坂本の特集や、
山口・松本・オビスポらの育成選手の記事。また地獄の伊東キャンプや、江川西本の戦い。
非常に興味深かった。あまり書くとネタバレになってしまうので、いい加減にしておくが。
ともかく、今後の巨人は非常に怖い。どういうわけか、金の使い方が非常に賢くなった。
つうか、今までがどないやねん、というくらいおかしかっただけなのか。普通になった、と。
何年か前に育成選手を大量に採った時、お前らに育成できんのかよ、と冷笑したものだが。
考えればあれが変化の発端だったのか。どうしてどうして、イキのいいのが次々飛び出す現状。
契約金なし年240万、ちょっと頑張ったら10倍20倍、とかやったらそら頑張るで。
それから、前の堀内時代も含めて、ベテランのリストラもうまく果たしている。その意味でも
堀内を挟んだ価値はあったのだろう。後何年かして、大田や辻内がうまく育ったら…
恐ろしい生え抜き最強軍団が出来上がりそうである。そういう入れ替えも果たしつつ、結果も
出しているので全く舌を巻く。それにひきかえ我が軍は… 頑張ってるのはわかるのだが、
オジサンが変わらないメンツで変わらないことをやってるだけなので… 結果は…
また、給料は高いと来ているので、本当に始末が悪い。また、ファンも賢くならねば。
いつまでも矢野だせー桧山だせーいうたり、金満FA軍団讀賣!と批判したりでは進歩がない。
しかし、巨人が強烈に強くなっていくのを、指を咥えてみているだけではいけない。
今度またV9などがあれば、野球など誰も見なくなるのではないか、と危惧する。
勝負は相手あっての勝負。エンターテインメントとして成立させるためには、やはり、
敵役の果たす役割責任は大きい。その責任を感じつつ我が軍には闘ってもらいたいのだが…
果たして…