観戦記・セレッソ大阪vs湘南ベルマーレ。


休日。ヨメの仕事が立て込んでいるらしく。
どっか遊んでおいで〜〜、とやんわり追い出される(冗談)。
といって、競馬もパチンコも、ほかのヨカラヌ遊びも(何だ)やらない筆者。
行き先はいきおい、こういうオタクなところになってしまうわけである。
J2は今、夏の天王山を迎えている。首位を快走する湘南ベルマーレに、
ぴったり二位につけるセレッソが挑む。勝てば勝ち点差で首位に躍り出る。
目下の敵だ(検索第一候補が「モッカ」となる私はどんなパソの使い方をしてるのか)。
そして、かつて天皇杯決勝で激突し苦杯をなめさせられた、不倶戴天の仇敵である。
首位攻防戦。いやがおうにも、気持ちは盛り上がる。街は盛り上がっていないが…
しかし、長居スタジアム。前も書いたが、でかすぎてさびしさが目立つ、という
欠点はあるにはあるが、夏の夜の時間つぶしとしては、なかなかよい場所であるのだ。
行ったことのない関西の人には是非おすすめしたい。長居駅からすぐ。アクセス良。
工夫して、球場外にも出られるようになっており、そこにはワゴン車屋台が所狭しと並び。
大阪名物たこ焼きはもちろん、ホルモン焼きやら、カレーやら、ロコモコやら、クレープやら、
世界の食材が祭気分で楽しめる。がらがらなのですごく開放感がある。球場をわたる風が気持ちいい。
同じ関西の、どこぞの人の熱気でむせ返るような、手足を伸ばすに伸ばせない野球場と大違いである。
当然、開放感からか、ビールはすすむ。思わず三杯買ってしまう。そのうち二杯を飲む。
数字がおかしいのには、深い事情がある(たいしたことはない)。
二杯目のビールを売店で買い(売り子が来ないのが欠点ではあるのだが)、意気揚々、
席に戻ろうとしていたその時、財布をしまおうと一瞬集中が途切れたのがいけなかった。
オジサンのシャドウからのショルダーチャージを受けてしまった。ビールを持つ手が揺さぶられ、
ビールの中身が、コップから無重力状態の如くまん丸になって宙に浮き、これまた他所見をしてて、
満面笑みのオジサンの振り向きざま。顔から肩にかけてにビール500mlを直撃させてしまった。
今でもスローモーションのように思い出す、背筋凍る記憶だ。ほんまに申し訳ないことをした。
「すんません!大丈夫ですか!」セレッソタオル(持ってるか)を出して拭こうとしたが、
「大丈夫ですよ〜、いいですよ〜」と、びしょ濡れのまま去っていってしまった。可哀相。
でもよく考えたら、私も被害者ではないか。ビール返せ、500円返せ、と思い直す。
緑の服だったから、ベルマーレサポーターだろう。まいいや、代理戦争だこりゃ、とイクスキューズ。
そのバチがあたったのであろう。試合のほうは、ノーガードの打ち合いも劣勢。
ついに3−4で緑軍団の軍門に下る。残念。首位が遠のく。J1昇格への道もやや険しくなったか。
しかしなあ。このディフェンス力でJ1は正直厳しいのではないかな。あと得点とってからのツメがね。
野球でも、点取った後の回を抑えるのが大事。サポーターに愛嬌振りまいてるヒマがあったら、
ちゃんとディフェンスのこと考えとかな。
しかしま、戦いは長い。長居だけに(…しまった) おらがチームがある喜びを噛み締めつつ、
J2の場末感も引き続き堪能してゆきたいと思う。しかしもうちょっと注目されてもいいとは思うが。
大阪の人って、言われているほど判官びいきではなく、実は勝ち馬に乗りたがる体質ていうか。
「なんやしらん、はやっているからいこか」的な人が多い気がしてきた。昔の阪神とかパリーグとか
見てても、そんな気がする。新潟や大分や仙台といった都市で成功している「地域に根ざしたサッカー」
がいちばんやりにくいのが、この大阪なのかもしれない。娯楽が多いからかな、
或いは前も言ったが、個人の集まりで集団に対する所属意識が希薄やからかな。
ごちゃごちゃ考えていたが、三杯目のビールで、酔いと共に忘れてしまった。(まだ飲むか)
また行って続きを考えよう。